「消費者金融とは危険性が高くてヤバいもの」という先入観にとらわれる人も多いのではないでしょうか。
しかし消費者金融系カードローンを賢く上手に使いこなすことができれば、とても便利で安全にお金を借りることができます。
そこで、ここでは
・消費者金融とは何か?銀行やヤミ金との違いは?
・安心して利用できる大手・中小消費者金融一覧
・消費者金融を利用するメリットやデメリット
・消費者金融の利用方法や注意点
などについて詳しく解説します。
消費者金融とはどういうものかを理解すれば、賢く、お得に利用できます。
もうヤバくない!いまどきの消費者金融とは?
そもそも消費者金融とは?
一般的に消費者金融とは何かを分かりやすく言うと「個人に向けてお金の貸付を行う金融機関」のこと。
その消費者金融をさらに2つに区分すると、大手消費者金融会社と中小規模の業者があります。
大手消費者金融と言えば、テレビCMでもよく知られるプロミス・アイフル・アコム・SMBCモビット・レイクALSAなどが有名です。
また、プロミスはSMBC(三井住友銀行)グループ、アコムは三菱UFJフィナンシャル・グループなど大手消費者金融の多くは銀行の傘下に入っているので身近で安心して利用できます。
一方の中小規模の消費者金融は「街金」とも呼ばれ、街中でよくみられる地域密着型金の金融会社で、代表的な会社としては「セントラル」や「フクホー」「フタバ」などがあります。
消費者金融系カードローンと銀行系カードローンとの相違点は?
適用される法律の違い
消費者金融系カードローンも銀行系カードローンも、「個人に対してお金を貸す」という点では同じです。
しかし、適用される法律にはそれぞれ違いがあります。
消費者金融会社やクレジット会社には貸金業法が適用されますが、銀行では銀行法が適用されます。
柔軟性とスピードなら消費者金融、金利の低さなら銀行系
消費者金融系カードローンと銀行系カードローンを比較すると、金利の上限に少し差があります。
消費者金融の上限金利は18.0%が相場ですが、銀行の上限金利の相場は14.5%。
金利の下限も銀行と比較すると、消費者金融の方がやや高めに設定されています。
消費者金融系カードローン金利一覧
会社名 | 金利 |
---|---|
アイフル | 3.0%~18.0% |
アコム | 3.0%~18.0% |
SMBCモビット | 3.0%~18.0% |
プロミス | 4.5%~17.8% |
プロミスレディースキャッシング | 4.5%~17.8% |
レイクALSA | 4.5%~18.0% |
銀行系カードローン金利一覧
会社名 | 金利 |
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三菱UFJ銀行カードローン バンクイック | 1.8%~14.6% |
みずほ銀行カードローン | 2.0%~14.0% |
三井住友カード カードローン(振込専用)(※) | 1.5%~14.4% |
りそな銀行 りそなカードローン | 3.5%~12.475% |
三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5% |
(※)三井住友カード カードローンは信販・クレジット系のカードローンです。
消費者金融系カードローンは銀行系カードローンよりも少し金利が高いですが、審査には柔軟性があります。
また、銀行に比べて審査スピードが速く、最短即日キャッシングが可能です。
一方、一般的に銀行のほうが消費者金融より審査基準が厳しく、即日のキャッシングはできません。
一部の消費者金融で無利息期間サービスあり
大手消費者金融の中には、初回の利用限定ですが、30日間無利息サービスを提供しているところがあります。短期間で返済できるようなら、このようなサービスをうまく利用すると実質金利ゼロなので、銀行系カードローンよりもお得にお金を借りることができます。
消費者金融は総量規制が適用。借りられるのは年収の3分の1まで
貸金業法に基づいて経営されている消費者金融やクレジット会社では、総量規制が適用されます。
総量規制とは、返済能力を超えた過度な借り入れを防ぐために設けられた規制で、融資額は年収の3分の1以内までと定められています。
例えば年収300万円の場合、借りられるのは(他社で借りている分も含めて)100万円までです。
一方、銀行系カードローンには銀行法が適用されるため、総量規制が適用されることはありません。
返済方法が多彩で自由性が高い消費者金融
また、消費者金融は銀行よりもさまざまな返済方法が用意されているので、利用するときの自由度が高いのも特徴のひとつ。
毎月決まった日を返済期日、35日ごとの返済、期日よりも前に返済するなど、利用者の経済的な状況に合わせて返済できます。
お金にゆとりがあれば返済期日前の返済、繰り上げ返済や一括返済で金利の負担を減らすことも可能です。
「消費者金融は本当にヤバい」は昔の話
かつて、消費者金融は従来、「サラ金」と呼ばれていた時代がありました。サラ金とはサラリーマン金融を略した呼び方ですが、今ではすっかり死語。
とはいうものの、「一度ローンを組んだら最後、高い金利でずっと付きまとわれて逃れられない」というイメージが未だに強く残っている方も多いのも事実です。
「グレーゾーン金利」の撤廃
「消費者金融のローンは危険、手を出すな」と言われていた理由、それは「グレーゾーン金利」が適用されていたからです。かつては、金利の上限が29.2%という高金利で融資する消費者金融が数多く存在しました。
その時代に、消費者金融の悪質な高金利としつこい取り立てが社会的な問題に発展したため、2010年には利息制限法を改正。金利の上限は15.0~20.0%と定められたのです。
さらに、貸金業法が改正されたことにともない、グレーゾーン金利が完全に撤廃。
消費者金融は貸金業法に基づいて健全に経営されているので、無理のない返済計画を立てていれば安全にお金を借りられるようになりました。
家族や会社まで巻き込む違法な取り立て行為の廃止
かつての高金利時代には、返済が困難になると、しつこい取り立てをされるケースが多く発生していました。
自宅への頻繁な督促の電話・自宅への訪問、貼り紙で借金返済の内容を周囲にも知らせる、家族や会社にまで取り立てが来るなどなど悪質な手口が横行。
その恐ろしい様子から「サラ金地獄」と呼ばれ、「消費者金融=ヤバい、怖い」というイメージが定着してしまいました。
この深刻な社会問題を解決するために、出資法・貸金業法などの法改正や新らたな法律を新設。
そして、2010年の貸金業法の改正により、違法な取り立て行為は禁止となりました。
いまでは、しつこい取り立てを行った場合は貸金業法の違反とみなされ、罰則が科せられます。
消費者金融とヤミ金との違い
ヤミ金は違法な貸付を行う業者
貸金業法を無視した違法な貸付を行う悪質な業者「ヤミ金」と違い、消費者金融やクレジット会社は貸金業法に基づき国・都道府県から認可され、登録番号が付与されています。しかし、ヤミ金業者の多くは無認可であり、登録番号が存在しません。
仮に認可済みであっても、貸金三法(出資法・貸金業法・利息制限法)を無視した融資を行った場合は、ヤミ金とみなされます。
ヤミ金の特徴と見分け方
消費者金融とヤミ金はまったく異なる業者です。
消費者金融を選ぶときには、まず貸金業者の登録番号とお店の名前(商号)を確認したうえで、出資法の上限(20.0%)を超える金利で貸し付けていないかをチェックするようにしましょう。
また、違法なヤミ金がお客を誘う手段として、以下のような特徴があります。
- 電話ボックスや電柱に「お金貸します」の貼り紙で勧誘
- 貼り紙に携帯電話番号が記載
- 住所の記載がなく所在地不明
- 書面での手続きがなく電話1本で融資
- 頻繁に電話番号を変えることがある
- 連絡がつかなくなることがある
- 「審査なし」「即日キャッシング可能」を強調
このような業者からは絶対にお金を借りないように注意しましょう。
安心して利用できる大手・中小消費者金融とは?
大手消費者金融おすすめ一覧
消費者金融 | 金利 | 借入限度額 | 融資までの時間 | 無利息サービス |
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プロミス | 実質年率4.5%~17.8% | 500万円 | 審査は最短30分 最短1時間後にキャッシング可能 | 初回出金の翌日から30日間無利息 |
アコム | 実質年率3.0%~18.0% | 800万円 | 審査は最短30分 最短1時間後にキャッシング可能 | 契約日翌日から30日間無利息 |
アイフル | 実質年率3.0%~18.0% | 800万円 | 審査は最短30分 最短1時間後にキャッシング可能 | 契約日翌日から30日間無利息 |
レイクALSA | 実質年率4.5%~18.0% | 500万円 | 審査は最短15秒 最短1時間後にキャッシング可能 |
|
SMBCモビット | 実質年率3.0%~18.0% | 800万円 | 簡易審査は10秒 即日融資※ | 設定なし |
中小消費者金融おすすめ一覧
消費者金融 | 金利 | 借入限度額 | 融資までの時間 | 無利息サービス |
---|---|---|---|---|
セントラル | 実質年率4.8%~18.0% | 300万円 | 最短即日融資 | 30日間の無利息サービス |
フクホー | 実質年率7.30%~18.00% | 200万円 | 審査は最短10分 最短即日融資 | なし |
フタバ | 実質年率14.959%~17.950% | 200万円 | 最短即日融資 | 30日間無利息期間サービス |
アロー | 実質年率15.00%~19.94% | 200万円 | 審査は最短45分 最短即日融資 | なし |
大手消費者金融と中小消費者金融の違いは?どっちがいい?
大手消費者金融のメリット・デメリット
■メリット
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- 抜群の知名度で安心
大手消費者金融の場合、テレビをつければどこかのCMを毎日のように目にするので安心。また、多くの大手消費者金融が銀行グループに属しており、信頼性が高いという点では安心感があります。
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- 30日間無利息サービスでお得
銀行系カードローンと比較すると大手消費者金融のカードローンは金利が高めですが、無利息期間サービスを活用すれば、その金利差を払拭可能。
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- 即日キャッシングが可能
審査は最短30分で・即日融資なので、今すぐお金を借りたいという人にはとても便利。
-
- 無人契約機で便利
全国各地に無人契約機があるので、最寄りの店舗がなくてもOKです。
-
- 借入・返済方法が多彩で自由度が高い
自分に合った借り方、返し方ができるので、とても便利。
■デメリット
「大手」だからということでのデメリットは特にありません。敢えて挙げるなら、中小消費者金融と比較すると、審査基準が少し厳しくなる傾向にあることぐらいです。
中小消費者金融のメリット・デメリット
■メリット
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- 地元密着型で助かる
地元に密着した営業を展開しており、個々の事情に比較的柔軟に対応。
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- 緩やかな審査基準
大手消費者金融と比較すると審査の基準がやや緩やかな傾向。
■デメリット
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- 低い借入限度額
大手に比べ小口融資がメインのため、借入限度額が低めに設定。
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- 金利のばらつき
金利の上限は18.0%~20.0%台、下限は4.0%~17.0%台が相場です。下限金利はかなりばらつきがあります。
中には金利の下限・上限が設けられておらず、一律で設定されているところもあります。
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- 経営の不安定さ
経営規模が小さいため、中には経営の安定性が低い会社もあります。
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- 借入・返済の手段が少なく、営業時間が短い
多くの場合、お店の窓口を訪れての契約となります。
こんな人には消費者金融がおすすめ!
速くて簡単、安心してお金を借りられる消費者金融系カードローンは、どんな人に最適か?どんな特徴があるのかを見てみましょう!
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- 今すぐお金が必要な人
緊急でお金が必要となった場合は、消費者金融系カードローンがおススメ!審査は最短30分~60分で即日キャッシングが可能です。
銀行系カードローンやクレジットだと審査基準が厳しいですが、消費者金融なら審査も比較的緩やかなので、今すぐにお金が必要な人に適しています。
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- ボーナスが入るなど返済見込みがある人
消費者金融系カードローンの審査基準は、「定期的に安定した収入があること」。
多くの利用者が毎月決まった返済期日に支払う方法か35日周期のいずれかを選択しますが、ボーナスや臨時収入でお金に余裕があれば、繰り上げ返済や一括返済もOK。
早く返済することで金利を抑えることができるので、安心してお金を借りられます。
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- スマホやWEBで完結したい人
「カードローンの申込みの手続が煩わしい」「店舗窓口に行って知り合いに会ったらどうしよう…」
そんな人にこそ、消費者金融のカードローンはおすすめ。
消費者金融の多くは、スマホやパソコンから公式サイトにアクセスして、WEB完結申込みが可能なサービスを提供しています。
店舗への来店や書類の郵送の必要もなく、本人確認書類の提出もインターネット経由で完結できます。
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- 家族・周囲にバレずにお金を借りたい人
「お金を借りたいけど、家族や周囲に知られたらどうしよう。」と悩む人もいます。
多くの消費者金融では借りるのも返すのもネットでできるうえ、月々の利用明細もネット上から閲覧できるので便利。
自宅に郵送でカードが届くのが気になる場合は、提携ATMとスマホアプリとの併用で、カードレス対応も可能な消費者金融もあります。
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- 金利の計算がわかりやすい
消費者金融系カードローンの金利は実質年率で、借入日から返済日までの期間が長いほど、金利が上乗せされる仕組みです。
過去の不透明な金利が撤廃され、とても簡単で分かりやすい計算式で、利息を割り出することができるようになりました。
借りたお金の金利で実際にどれぐらいの利息になるかは、以下の計算式で算出します。
借入れから返済までの金利 = 借入額 (元金) × 実質年率 (%) ÷ 365日(うるう年は366日) × 借入日数
例えば、30万円を実質年利18%で50日間借りた場合の利息は、
30万円(借り入れ額)×18%(0.18)÷365日×50日間=7,397円
となります。
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- 女性でも安心して金を借りられる
女性がカードローンでお金を借りることには不安はつきものですが、消費者金融の中には女性向けのレディースローンを用意しているところもあります。
コールセンターも女性が電話で対応しているので、借入・返済の相談が気軽にできます。
消費者金融を利用するメリットは?
では、銀行系カードローンや信販系ではなく、消費者金融系カードローンを利用するメリットにはどのようなものがあるかご紹介しましょう。
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- 即日キャッシングが可能
銀行など他の金融機関にはない最大のメリットのひとつとして挙げられるのが、スピーディーな即日融資。
審査の所要時間は最短30分で即日融資が受けられるので、「今すぐにお金を借りたい」という利用者にはとても魅力的です。
銀行系カードローンだと、平日の午前中に申込み手続きを済ませても即日融資を受けるのは不可能です。
その点、大手消費者金融では平日はもちろん土・日・祝日の申込み・借入れもOK。
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- 気軽に借りられる
大手消費者金融の多くは、カードローン専用の無人契約機を全国各地に設置しており、夜遅くまで利用できます。わざわざ店舗窓口に行かなくても、WEB申込みや無人契約機などで申込みが可能。
また銀行やクレジット会社よりも消費者金融の方が審査通過率は高いので、気軽にお金を借りられます。
消費者金融系カードローンは保証人・担保は不要なので、家族や周囲に迷惑をかける心配もありません。手続きがシンプルなのもうれしいところ。生活に支障が出ないように無理のない返済計画を立てていれば、気軽にお金を借りることができます。
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- 無利息サービスがある
「消費者金融は金利が高い」という先入観が定着していますが、これを逆手にとったのが無利息期間サービスです。
消費者金融系カードローンで少額のお金を借りて短期間で返済が可能であれば、無利息期間サービスはおすすめです。
多くの大手消費者金融では、初回の借入れ時に30日間の無利息期間サービスを実施しています。ただし、「30日間」の起算日がいつから30日間なのかは会社によって異なるので、事前にしっかり確認しておきましょう。
また一部の消費者金融では、一定の条件のもとに何度でも無利息サービスが利用できるところもあります。
無利息サービスについてはこちらで詳しく紹介しています!
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- 返済や融資目的が自由
消費者金融系カードローンの資金使途は基本的に自由。
事業性資金以外の用途であれば、借入限度額の範囲内で何度でも借入れが可能です。
友人の結婚式のお祝い金・年末年始の飲み会・病気やケガの治療費・旅行資金・結婚資金など自由な目的で利用できます。
返済方法は銀口座からの自動引き落としや35日ごとの周期などの方法があるほか、まとまった臨時収入があれば、繰り上げ返済や一括返済で金利の負担を軽減することも可能です。
消費者金融とは一度借りたら危険?そのデメリットを紹介
「消費者金融から1度でもお金を借りると危険なのでは?」という不安から、利用を避けるケースもあるようですが、果たして実際はどうなのでしょうか。
消費者金融系カードローンを利用した場合のデメリットにはどのようなものがあるか、見てみましょう。
信用情報に登録される?
消費者金融に限らず、金融機関に融資の申込み・借入・返済を行った場合、これまでの履歴について信用情報機関に登録されます。
信用情報機関とは、個人信用情報機関とも言い、日本国内には現在3つの拠点があります。
銀行・消費者金融・クレジット会社などの金融機関は、信用情報機関との提携により、個人の信用情報の照合を行っています。
信用情報は自分で確認できる
では信用情報機関には、どのような形で情報が記録されているのでしょうか?
実は信用情報機関に対して自分の信用情報の開示を請求できることはあまり知られていません。
過去・直近に消費者金融会社での申込み・借入・返済をした人で、どのような情報が記録されているか気になる人は、一度信用情報の開示請求をしてみるのもいいでしょう。
信用情報の履歴はいつまで残る?
信用情報の履歴は、いつまで記録されるのでしょうか。
記録される情報の内容や、債務整理を行った場合はその種類によって記録期間は異なります。また、信用情報機関によっても登録期間には差があります。
主な記録期間は以下のようになっています。
情報の種類 | 情報の内容 | 記録される期間 |
---|---|---|
カードローンなどの申込み情報 | 氏名・住所などの個人情報・申込み先の金融機関名など | 最長6か月間 |
契約と返済に関する情報 | 契約内容・返済回数・借入残高など | 契約した日から最長5年間 |
延滞に関する情報 | 延滞発生日・延滞解消日など | 延滞が解消された日から1年以上最長5年間 |
強制解約に関する情報 | 強制解約が発生した日時・理由など | 発生日から最長5年間 |
債務整理を行った場合 | 自己破産:JICC=5年間、KSC=10年間、CIC=7年間 任意整理・個人再生・特定調停:どの信用情報機関でも5年間 | 5~10年間 |
大口融資などのローンが組めなくなる?
消費者金融会社でお金を1度でも借りてしまうと、住宅ローンや車のローンなど大口融資を受けられなくなるのでは?という疑問にお答えしましょう。
きちんと返済していれば大丈夫
結論から言うと、消費者金融でお金を借りていても返済期日をきちんと守り、確実に返済している人なら大丈夫。
安定した収入があり、きちんと返済している人であれば、金融機関にとってマイナスになる要素はありません。
少額での借入れであれば、大口ローンの審査に直接的な影響はありませんが、現時点で高額の残債がある場合は要注意。できれば、大口融資を受ける前に返済中のローンを完済させたいところです。
とは言っても、しっかりとした返済能力があれば、今後も住宅ローンや自動車ローン、教育ローンなどの大口融資の申込みはもちろん可能です。
滞納・踏み倒しは厳禁
金融機関でお金を借りた以上は、返済期日を守るのが基本、借金の滞納や踏み倒しはあってはならないことです。信用情報機関にも滞納・踏み倒しの記録がしっかりと残ります。
またいくら踏み倒したとしても、金融機関では今後も返済が継続するため、返済利息の負担が大きく膨らんでしまいます。
滞納・踏み倒しをした場合は、返済能力がないとみなされ、大きなマイナス要素となります。借金を返済できないまま、大口融資の申込みをしても審査に通過できなくなります。
癖になって次々借りてしまう?
消費者金融系カードローンでは、借入限度額の範囲内で何度でもお金を借りられます。しかしそれがかえって仇になり、「借り癖がついてしまい、返済が困難になるのでは?」という不安もあります。
総量規制で年収の1/3超は借りられない
消費者金融は貸金業法に基づいて経営されており、総量規制の適用対象となります。
そのため年収の3分の1を超える金額を借りることはできないので、借り過ぎを防ぐ対策としても役立てられます。返済不能になるほど多額お金は借りられないため、過度な心配は無用です。
しっかり返済計画を立てる
かといって、無計画に何度も頻繁に借りるは考えものです。
お金を借りる目的を明確にした上で、しっかりとした返済計画を立てる必要があります。
自分で返済計画を立てるのが難しい場合は、契約中の金融機関のコールセンターに相談すると良いでしょう。
返済回数はできるだけ少なく、返済期間を可能な限り短縮することで金利の負担を抑えられます。
しかし、生活の支障が出ない程度に、月々の返済額を設定する必要があります。
また、お金の主治医として、ファイナンシャルプランナーに相談する方法もあります。
基本的な消費者金融の利用方法
消費者金融系カードローンの申込み方法や利用方法は、申込み条件をクリアしていれば、とてもシンプルで分かりやすくなっています。
申込み条件
どの金融機関でもほぼ共通しているのが下記の条件です。
- 申込み時の年齢が満20歳以上
- 安定した収入が継続していること
- 本人確認用書類として身分証明書の提出
年齢制限は満20歳以上69歳以下と規定されている場合もありますが、70歳以上の年齢でも申込み可能な場合もあります。
また、消費者金融系カードローンでお金を借りる場合は、総量規制の適用を受けるため、借入限度額は年収によって左右されます。
定期的に安定した収入が継続していることが、申込みの最大の条件となります。
申込みの流れ
各金融会社によって細かい部分での差異はありますが、大まかに以下のような流れになります。
- 1.申し込み
- 2.審査
- 3.在籍確認
- 4.契約手続き
- 5.借り入れ
1.申し込み
カードローンの申し込み方法と必要な書類は下記の通りです。
-
- スマホ・パソコン・電話・窓口・自動契約機などから申し込み可能
消費者金融系カードローンは申込み方法が多彩です。パソコン・スマホのインターネットでの申込みは24時間いつでも可能。
電話での申し込みも、消費者金融会社によっては24時間対応のところもあります。
もちろん営業時間内であれば、店舗窓口での申込みができます。
じっくり検討してから申込みをしたい人には、申込用紙に記入して郵送での申込むのも良いでしょう。
-
- 本人確認書類が必要
申込みの際には本人確認用の書類の提出が必須です。
本人確認用書類として認められるものは、パスポート・運転免許証・個人番号カード(マイナンバーカード)・住基カードなど。
顔写真付きの証明書がない場合は、健康保険証・住民票などを身分証明書として提出することも可能です。
外国人は特別永住者証明書・在留カードの提出が必要となります。
-
- 借入希望額により収入証明書が必要
借入希望額が一定の金額を超える場合は、収入証明書の提出が求められます。
源泉徴収票・給与明細書・確定申告書・住民税決定通知書または所得証明書など、いずれか1点が必要。
給与所得者で賞与の支給がある場合は、1年以内に発行された賞与明細書と直近2か月分の給与明細書を合わせて提出します。
2.審査
カードローンの申込みの後、審査が実施されます。
-
- 審査時間は最短30分
大手消費者金融会社の場合、審査の所要時間は最短で30分程度。
審査の結果は、申込み時に登録したメールアドレスまたは電話にて連絡が来ます。
安定した収入があり、過去・直近に債務整理や延滞などがなければ審査はスムーズです。
-
- 審査に落ちやすいのはこんな人
・仕事が長続きしない、短期間や単発のアルバイトなど、収入が不安定ない人
・専業主婦 (主夫) ・転職活動中など無職の人
・就業中であっても勤続年数が短い人
・年収に対して借入希望額が高い人
・短期間で融資の申込みをした人や延滞・債務整理の経験がある人
・在籍確認の連絡が取れない人
・申込み内容に間違いや偽りがある人
大手の消費者金融ではホームページで簡単な質問に答えるだけで簡易的に融資可能かどうかのシミュレーションができるようになっています。
審査に通るかどうか不安な場合は、各社の公式サイトで試してみるといいでしょう。
3.在籍確認
申込み時に申告した勤務先に在籍していることを確認するため、職場に在籍確認の電話連絡が来ます。
ただし、在籍確認の連絡時には担当者が社名を名乗ることはなく、個人名での連絡なので職場の人に不審感を与える心配はありません。
本人以外の社員が電話に出た場合、「▲▲と申しますが、■■さんはいらっしゃいますか?」といった形での対応となり、所要時間は1分足らずです。
4.契約手続き
審査に通貨したら、いよいよカードローンの契約手続です。契約はインターネット・郵送・自動契約機などで行います。
スマホ・パソコンのインターネットでの契約では、公式サイトの画面上で契約書面を確認、郵送の場合は後日自宅に契約書類が届きます。
自動契約機を利用する場合はタッチパネルでの簡単な操作で、その場で契約書類とカードの受取りが可能。
自宅への郵便物が気になる場合は、インターネットや最寄りの自動契約機の利用がおすすめです。
5.借入れ
主な借入れ方法は銀行振込み、コンビニ・銀行ATM、消費者金融会社の店頭窓口・無人契約機・インターネットです。無人契約機でカード受取りをした場合、その場ですぐにキャッシングが可能。
インターネットの借入れでは振込みキャッシングが利用できます。消費者金融会社指定の銀行口座があれば、24時間365日いつでもお金が必要な時に振込まれます。
一部の大手消費者金融では、専用のスマホアプリを使えば提携するコンビニATMでカードレスの借入れも可能です。
店頭窓口の利用は営業時間内のみですから、時間外で利用する場合はATMや振込みキャッシングを利用すると良いでしょう。
自分に合った返済方法で賢くお得に!
返済の方法
消費者金融でお金を借りる場合、銀行やクレジット会社とは違い、返済方法が多彩なのも特徴。
その中から自分の経済力・返済能力に見合う返済方法を選択できます。
その時の金銭的な都合によっても返済方法の選び方が変わってくるので、無理のない返済計画を立てましょう。
一括返済
お金に余裕がある時は、残債を一括返済することで利息分の負担をカットできます。
臨時収入やボーナスが支給されたタイミングで、返済を早めたい時には一括返済がおススメ。
消費者金融系カードローンの金利は実質年率で日割り計算なので、1日でも早く完済すれば利息分の負担を減らせます。
返済予定日よりも前に返済総額を確認するには、金融機関に電話で連絡すれば、正確な総返済額を把握できます。
分割返済(約定返済・35日ごとの返済など)
無理のない返済計画を立てて、地道にコツコツ返済するなら分割返済がおススメです。
分割払いとは約定返済と35日ごとの返済のことを指すのが一般的。
毎月決められた日が返済期日となるのが約定返済で、自分の返済能力に見合うプランを選択すると良いでしょう。
返済回数が多いほど月々の返済額は少なくなりますが、その分、返済期間が長くなるので金利の負担増となります。
注意点としては、返済期日に遅れた場合は遅延損害金として延滞利息が加算されること。延滞した日数が長くなるにつれて、延滞利息の負担が重くなるので要注意です。
繰り上げ返済(随時返済)
お金に余裕がある時に、約定返済とは別に最低返済額を超えた任意の額を返済する方法です。
約定返済の場合は全額が元金に充当されるわけではなく、月々の返済額の一部が利息分の返済に充てられます。
その点、繰り上げ返済は全額を元金に充当するため、残債を効率良く減らせるのがメリットです。
繰り上げ返済を活用すれば、契約時の返済プランよりも金利の負担を減らせるので、総返済額が少なくて済みます。
また、完済時期を早める効果もあるので精神的な負担を軽減できます。
ただし、約定返済または35日周期の返済をしていて繰り上げ返済をした場合、完済しない限りは毎月の返済期日が来ます。次回の返済期日を忘れないように注意しなくてはなりません。
返済の仕方
消費者金融では利用者の利便性を図るため、さまざまな返済場所(返済方法)を用意しています。払い忘れや遅延がないように、自分に合った方法を選ぶことができます。
インターネットバンキング
メリット |
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デメリット |
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消費者金融・提携ATM
メリット |
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デメリット |
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口座振替(自動引落)
メリット |
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デメリット |
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銀行振り込み
メリット |
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デメリット |
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店頭窓口
メリット |
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デメリット |
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コンビニのマルチメディア端末
メリット |
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デメリット |
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「アッ、返済できない…」 というときは、すぐに連絡!
「今月は返済が厳しい」と思ったら、できるだけ早めに消費者金融会社に連絡しましょう。
督促が来てから連絡するよりは、返済期日前に相談しておいた方が、消費者金融会社との信頼関係を損なわずに済みます。
また、延滞する可能性が高い場合は前もって連絡しておくことで無理のない返済計画の立て直しができ、遅延損害金のリスクを未然に防ぐ対策としても有効です。
では、延滞するとどのようなことが起こるが見てみましょう。
まず、延滞が発生した場合、消費者金融会社から電話・郵便物などの手段で督促されます。
督促の流れ
督促の一般的な流れは下記の通り、4段階で進んでいきます。
- 1.電話で督促の連絡が来る
- 2.自宅に郵便で督促状が届く
- 3.残債の一括返済を要求される
- 4.裁判になり給料が差し押さえられる
- 5.借り入れ
早めに元本と遅延損害金を返済すれば、督促はストップします。
しかし、返済できない場合は消費者金融会社から取り立ての電話がかかり、それでも返済できない場合は自宅に督促状が届きます。
最悪の場合は裁判になり、法的な効力をもって給料・財産の差し押さえなどの措置がとられることになるので、早め早めの対応を心がけてください。
延滞金発生
返済期日に遅れて延滞金が発生した場合、消費者金融会社の規定による遅延損害金が発生。
消費者金融会社によっては、利息分を支払っておけば、温厚的な配慮で延滞として取り扱われないケースもあります。
しかし、利息分のみの支払いには対応してもらえず、1日でも返済期日に遅れた時点で延滞とみなされる可能性のほうが高いでしょう。
大手消費者金融では、遅延損害金は利息制限法ギリギリの20%が適用されています。
延滞金の計算方法は、下記の通り。
遅延損害金=借入残高×遅延損害金の実質年率÷365日(366日)×遅延日数
例えば、うるう年に借入残高5万円、遅延損害金の実質年率20%、延滞日数が5日の場合の遅延損害金の計算は以下のようになります。
5万円×.02÷366日×5日=136円
信用情報に履歴が残る
返済期日に遅れた場合や返済自体が困難となった場合、契約中の消費者金融会社での信用力を落とすだけではありません。
信用情報機関に登録され、履歴が残ってしまいます。
返済期間内に1度でも信用情報にダメージを残してしまうと、今後は増額融資の申込みも不可となります。
延滞の履歴信用情報機関に登録されると、他の金融機関での融資の申込みをしても返済能力が認められなくなるため、審査に落ちやすくなります。
まとめ
消費者金融とは?
消費者金融はヤバいというのは昔のはなし。
出資用や貸金業法などの制定で違法な金利や取り立ては法律で禁止。
貸金業社の登録番号と商号を確認して利用すれば間違いなし!
消費者金融系カードローンはこんな人に最適!
いますぐお金が必要な人。
返済見込みがある人。
スマホやWEBで完結したい人。
家族や周囲に内緒で借りたい人。
金利が分かりやすく、女性も借りやすいのも消費者金融の特徴。
消費者金融系カードローンを利用するメリットは?
即日キャッシングが可能。
いつでも気軽に借りられる。
無利息サービスでお得。
返済や融資の目的などが自由。
消費者金融系カードローンを利用するデメリットは?
信用情報に記録が残る。
滞納・踏み倒しをするとほかの大口融資に影響。
返済計画を立てずに借りると返済不能になる可能性も。
ローンを返済できないときは…?
まずは金融会社に連絡しましょう。
消費者金融会社の規定による遅延損害金が発生。
信用情報機関に登録され、履歴が残る。
もう昔のサラ金やヤミ金のような怖くてヤバい要素はなくなった消費者金融系カードローン。即日キャッシングや無利息サービスなど自分に合ったカードローンを選べばとても便利に利用できます。
ただし、ローンの返済計画がずさんで払えないようになった場合は遅延賠償金の支払いや裁判になることもあるので、くれぐれも無理のない範囲で利用しましょう。