審査に通らないがお金を借りる方法は?通過できない理由と通りやすい金融会社を解説

「消費者金融の審査に通らない」「落ちる理由がわからない」「審査なしで安全にお金を借りる方法はない?」とお悩みではありませんか?
どの金融機関でも申込みの後には必ず審査が実施され、クリアしなければ融資を受けることはできません。通らないことで焦ってしまい、不適切な手段でお金を借りる人もいるので、安全にお金を借りる方法もぜひ知っておくべきです。

そこで、この記事ではこのようなテーマで詳しく解説しています。

・消費者金融のカードローンの審査に通らない原因・理由
・審査をスムーズに通過するためのポイント
・消費者金融のカードローン以外にも「審査なし」で安全・適切にお金を借りる方法
・審査に通らない方が絶対にやってはいけないNG行為・注意点

安全にお金を借りる手段を探していている方へ、根本的な解決策を提案しているので、ぜひ今後の参考にしてみて下さい。

目次

お金を借りるのに審査に通らないのはなぜ?理由を解説

消費者金融でお金を借りたいと考えていても、審査に通らなければ融資を受けることはできません。カードローンの申込み後に審査を受けてスムーズに通過する方もいれば、どの金融機関で審査を受けても通らない方もいます。

ここでは、お金を借りるための審査で通らない理由と原因について、7つに分けて詳しく解説していきます。
これまで消費者金融の審査に落ちた経験のある方は、どれか1つでも該当するものがあれば改善することで、次回以降の審査をクリアできる可能性もあります。
初めての方で審査に通過できるか心配という方も、ぜひポイントを抑えておいて下さい。

通らない理由①収入が不安定または無収入

消費者金融の審査では、「長期的に安定した収入が継続しているかどうか」が重要なチェックポイントとなっています。
安定した収入が長期的に得られることによって、申込み先の消費者金融会社では「月々の返済を確実に行うことができる」「経済力と返済能力が十分にある」と判断されるからです。

一般的に、フルタイムで勤務している正規雇用の正社員であれば安定した収入があるため、審査には通りやすい傾向にあります。パートやアルバイトなどの正社員以外の方でも、安定した収入が継続している場合は審査に通りやすいです。
一方、年収が高い方でも月ごとに収入にばらつきがあり安定していない方や、無職の方、休業中で無収入の方は、返済能力に乏しいと判断されるため審査に落ちやすいです。
カードローンの審査をスムーズにクリアするための対策として、月々の収入の安定化を図り、返済能力があることを認めてもらえるように改善しましょう。

通らない理由②融資の条件を満たしていない

「消費者金融は銀行系カードローンよりも審査のハードルが低い」といったイメージですが、各社でそれぞれ独自に申込み条件と審査基準が設けられています。融資の条件を満たしていないと、お金を借りることはできません。
消費者金融のカードローン申込みの前に、公式サイトを見て融資の条件についてご確認下さい。

・申込み時点の年齢の上限と下限 (【例】満20歳以上69歳までの方)
・申込み時に必要書類を準備して提出すること (本人確認書類・収入証明書など)
・外国籍の方の場合は日本国内で永住権を得ていること (在留カードや特別永住者証明書の提出) 
・長期的に安定して収入が得られていること(正社員・パートなど)
など、各社独自で融資の条件が規定されています。

2022年4月1日から民法の一部改正にともない、成年年齢が従来の満20歳から満18歳に引き下げとなりました。
ただし、民法改正後も18歳・19歳の方は融資申込みの対象外となっているケースもあります。18歳・19歳の方でも申込み可能な消費者金融もありますが、従来通り「満20歳以上」と規定されているケースもあります。収入の有無に関わらず、年齢条件を満たしていない場合はカードローンの申込みは不可となります。

通らない理由③提出書類や記載内容に不備・不足がある

カードローン申込みの際に、申込者本人の氏名・住所・電話番号などの個人情報や、勤務先の会社に関する情報 (社名・勤続年数・会社の電話番号・年収など) で記入間違いがあった場合、審査に落ちる可能性があります。また、必須項目欄に虚偽の内容を記入した場合は、申込者本人の信用力を落としてしまうため、審査に落ちやすくなります。
本人確認書類の提出で不備や不足があった場合は、再提出を求められることもあります。
本人確認書類で氏名・住所・生年月日の情報が明確にわかる場合でも、有効期限切れの書類は無効となりますので、提出前に必ずご確認下さい。

通らない理由④短期間に複数の金融機関に申込みをした

短期間で複数の金融機関でカードローンの申込みを行った場合、審査に落ちやすくなります。
この状態を「申込みブラック」と言い、審査が不利になりますのでご注意下さい。

信用情報機関では、金融機関への申込み状況に関する履歴が登録され、一定期間に渡ってその履歴が残ります。申込み先の金融機関では、信用情報機関に問い合わせて申込みの履歴や借金の状況について細かくチェックしています。
短期間で複数社のカードローンの申込みを行うことで、申込み先の金融機関では「お金を今すぐ借りなければならない事情がある」と見なされるため、「返済能力に欠ける」と疑われてしまいます。
カードローンの申込みは最短でも半年に1社ずつの頻度で行うのが適切な行動です。1度に複数社に申込みを行うのはなく、じっくり検討した上で1社に絞り込んで申込み手続きを行いましょう。

通らない理由⑤他社から借入れしている

カードローンの新規申込みを行う時点において、すでに他社から借入れをしている場合、審査に落ちるケースもよくあります。2社以上の複数の金融機関からお金の借入れを行うことで「返済能力に欠ける」とみなされ、審査に落ちやすくなります。
すでに他社からお金を借りていて、別の消費者金融に申込みを行う方は、貸金業法に基づく総量規制について知っておく必要があります。
・年収の3分の1を超える借入れは不可
・他社での借入残高と合わせて年収の3分の1を超える借入れは不可

すでに他社からの借入れがある方は、お金に余裕がある時に一部繰り上げ返済や一括返済を行う、借り換え・おまとめローンの契約を検討するなど、適切な解決策を実践しましょう。

通らない理由⑥過去に他社のローンで延滞したことがある

これまで他の金融機関のカードローンで返済期日に遅れたことがある方は、信用情報機関に延滞履歴が登録されます。延滞履歴がある場合は、カードローンの審査には不利になります。

延滞した日数が61日以上の場合、信用機関情報では1年から5年、3ヶ月以上に渡って連続延滞した場合は、5年間は履歴が残ります。
信用情報機関ではカードローン返済の延滞・強制解約、債務整理 (特定調停・任意整理)・自己破産・代位弁済等、ブラックリストに関する情報が登録され、最長で10年間まで履歴が残されています。登録期間が過ぎると、自動的に消去される仕組みです。

延滞履歴のある方は、信用情報機関に問い合わせて信用情報の開示を求めることも可能ですが、別途手数料がかかります。
履歴が自動的に消去されるまで申込みは回避するのも有効な解決策です。
現在他社での借入れがある場合は、地道に返済期日を守り、1日も早く完済することで信用を回復できる見込みもあります。

通らない理由⑦在籍確認の連絡がとれない

多くの消費者金融会社で、審査の際には在籍確認が行われており、在籍確認の連絡がとれない場合、審査に落ちるケースもあります。
在籍確認とは、カードローン申込みの際に申請した勤務先の会社に在籍しているかどうか、職場に電話で確認することです。在籍確認が取れない場合は、以下の理由が考えられます。
・申込書に記入した勤務先の会社の電話番号に誤りがあった (記入ミスに気づかないまま提出した) 
・電話がかかってきた時に席を外していて不在 (会議中・電話中・営業活動・有休など)
・すでに退職して在籍していない

在籍確認の連絡があることを見据えた上で、勤務先の電話番号を正確に記入して、連絡がとれるように配慮しておくことも重要です。

審査通らないかもと心配な方は要チェック!通過するためのチェックポイント

「消費者金融でお金を借りるのに審査に通らない場合は、どう対処すれば良いの?」「審査を受けるのが初めてで不安」といった方も多いはず。
ここでは、カードローンの審査に通過するためのチェックポイントについて詳しく解説していきます。

申込み前に審査基準を調べておく

まず、カードローンの申込み手続きを行う前に、申込み先の消費者金融会社の審査基準について把握しておくことが重要です。
各消費者金融会社ではそれぞれ独自の審査基準を設けており、その基準を満たしていない場合は、審査に落ちやすくなります。

審査基準について具体的な事例

  • 安定した収入が長期的に継続している
  • 借入希望額は年収の3分の1以下の金額に抑えて申込みする (貸金業法に基づく総量規制を考慮しておく)
  • 現在他社での借入れ状況でとくに問題がない (他社での借入れがない・他社で借入れして順調に返済している)
  • 信用情報には傷がついていない (過去直近に短期間の申込み・延滞・債務整理などブラックリストの履歴がない)

これらの条件をすべて満たしている方なら、審査に通りやすくなります。

申込み前に信用情報機関で確認しておく

信用情報に関する不安があれば、カードローンの申込み前に信用情報機関に問い合わせて確認しておくことをおすすめします。
信用情報機関では、カードローンの申込み・現在の借入状況・返済履歴・延滞・債務整理など、個人の信用情報が管理されています。消費者金融でカードローンの申込みを行う時に、その金融機関では信用情報機関に申込者の信用情報を照合・確認しています。そのため、申込み手続きを行う前のタイミングで、申込者本人の信用情報を把握しておくことが重要となります。

消費者金融会社が加盟している信用情報機関は以下の通りです。
信用情報機関では申込者本人の信用情報を把握することは可能ですが、カードローンの審査結果や、審査に落ちた理由について尋ねることはできません

JICC(日本情報信用機構)

電話番号:0570-055-955

(窓口)
東京窓口:〒101-0042 東京都千代田区神田東松下町14 東信神田ビル2階
大阪窓口:〒556-0011 大阪府大阪市浪速区難波中2-10-70 パークスタワー17階
(郵送)
スマホから取り寄せ/コンビニのマルチコピー機から信用情報開示申込書をプリント

CIC(割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関)

電話番号:0570-666-414

(窓口)
北海道:〒060-0003 札幌市中央区北3条西3-1-6 札幌小春ビル8階
東北:〒980-0021 仙台市青葉区中央4-2-16 仙台中央第一生命ビルディング7階
首都圏:〒160-8375 東京都新宿区西新宿1-23-7 新宿ファーストウエスト15階
中部:〒460-0002 名古屋市中区丸の内2-20-25 丸の内STビル8階
近畿:〒530-0001 大阪市北区梅田3-4-5 毎日インテシオ5階
中四国:〒700-0907 岡山市北区下石井1-1-3 日本生命岡山第二ビル 新館4階
九州:〒810-0001 福岡市中央区天神1-2-12 天神122ビル7階
(郵送)
共通ダイヤルから信用情報開示申込書を取り寄せ/コンビニのマルチコピー機から信用情報開示申込書をプリント

KSC(全日本銀行個人信用情報センター)

※KSCは銀行・信用金庫・信用組合・農協などの金融機関が加盟する信用情報機関で、貸金業法に基づいて運営する消費者金融会社やクレジットカード会社は加盟していません。

電話番号:0120-540-558(携帯電話・PHS 03-3214-5020)

(郵送)
郵送のみの対応です。
コンビニのマルチコピー機から信用情報開示申込書をプリント。

申込み前に借入診断を利用する

消費者金融でお金を借りることができるか不安な方は、申込み手続きを行う前に借入診断を行うことをおすすめします。借入診断はインターネット上で簡単にできる無料のサービスです。
具体的な事例を挙げると、アコムでは「お借入可能かすぐに分かる3秒スピード診断」、プロミスでは「借入可能かすぐにわかる1秒パパッと診断」の無料診断サービスがあります。
借入診断の使い方は簡単で、「年齢」「年収」「他社借入金額」の3つの必須項目を入力して「診断開始」 (診断結果) ボタンを押すだけで、スピーディーに診断結果が表示されます。
「他社借入金額」の欄には、銀行や信用金庫での借入れ (住宅ローン・カーローン・教育ローン・銀行カードローンなど)・クレジットカードのショッピングを除いて、消費者金融のカードローンやクレジットカードのキャッシングの借入総額を入力します。

ただし、公式サイト上で行う借入診断は簡易的な診断であり、あくまでも借入れを検討する時の目安です。実際に本審査を受けた時には、借入診断とは異なる審査結果が出ることもあります。借入診断は参考程度にとどめておいて下さい。

少額融資で必要な金額だけお金を借りる

審査に不安がある方や、カードローンを初めて申込みする方は、借入限度額を少なめに設定しておくのが無難です。
希望する借入金額が高ければ高いほど、しっかりとした経済力と返済能力が要求されるため、審査のハードルが高くなります。
とくにまとまったお金が必要ではない方や、返済が困難になるのを抑えたい方は、借入限度額を低めに設定して、必要最小限の利用にとどめておくことで審査に通りやすくなります。
借入限度額を50万円以下の金額に抑えておけば、原則として収入証明書の提出は不要となります。

借入希望額を高額に設定すると、審査時間も長くなる

借入限度額を高額に設定することで審査基準が厳しくなり、審査結果が出るまでに時間を要することもあります。
借入限度額が高くなった場合は、申込み先の消費者金融会社では貸し倒れによる損失を回避するために、厳正な審査が行われます。
新規申込みの際には少額での借入れにしておいて、無理のない返済を心がけて返済期日をきちんと守るのが基本です。
しっかりとした返済能力を示して信用が得られるようになったら、必要に応じて融資の増額申込みを行うなど、ベストなタイミングを見計って適切に行動しましょう。

安定した返済能力があることを証明する

審査に通りやすくするには、安定した収入としっかりとした返済能力があることを示す事が重要です。
とくに消費者金融で50万円を超えるお金の借入れを希望する場合は、安定した収入と返済能力があることを証明するための書類として、収入証明書の提出が求められます。給与明細書・賞与証明書・源泉徴収票などの書類を提出することで、証明することができます。
収入が安定していて、申込み時点で他社での借入れがない方なら「返済能力が十分にある」とみなされ、審査に通りやすくなります。

有利なのは公務員や大企業勤務の方だが、パート・アルバイトでもOK

大企業の社員や公務員は失業するリスクが低く、収入が安定していることから、カードローンの審査では有利になるケースが多いです。しかし、パートやアルバイトとして働いている方でも安定した収入が長期的に継続しているのであれば、審査をクリアできる可能性は十分にあります。
カードローンの審査でもっとも重要なのは、安定した収入が得られていて、返済能力があることを証明することです。

審査通過率が高めの消費者金融を選ぶ

「審査に通らないのでは」という不安な方は、審査通過率の高い消費者金融を選んで申込みすることも重要ポイントとなります。
カードローンの審査通過率は成約率とも言い、新規顧客数を新規申込者数で割って算出された数値です。審査通過率の数値が高ければ高いほど、「審査に通りやすい」と判断することができます。

プロミス、アコムが高通過率

審査通過率は40%程度が目安となっていて、大手消費者金融のアコムやプロミスではそれを上回るケースが多いです。
審査通過率は新規貸付率・成約率といった名目で、各消費者金融会社の公式サイト上にてデータを確認することができます。
ただし、審査通過率が高いからといって、必ずしも審査に通るといった確信はありません。安定した収入と返済能力があり、他社での借入れがなく、信用情報に傷がついていないなど、申込み先の消費者金融会社から信用を得るために要件を満たしておくことも必要となります。

通らないとお悩みの方必見!安全に審査なしでお金を借りる方法6選

ここでは審査なしで安全に安心してお金を借りる方法について、6通りの方法を提案しています。これらの方法を有効的に活用することによって、急ぎの時にも必要なお金を借りることができます。

審査なしで安全に安心してお金を借りる方法

・クレジットカードのキャッシング枠
・ゆうちょ銀行の自動貸付制度
・定期預金担保貸付
・生命保険の契約者貸付制度
・社内貸付制度
・公務員を対象とした共済組合の貸付制度

審査なしでお金を借りる方法①クレジットカードのキャッシング枠

クレジットカードにはキャッシング枠とショッピング枠の機能が付帯されています。クレジットカードを既に取得している方は、特別な手続きや新たに審査を受ける必要はなく、借入限度額の範囲内であれば、いつでも何度でもお金の借入れが可能です。
ただし、お手持ちのクレジットカードにキャッシング枠が設定されていない場合や、キャッシング枠で設定された金額をさらに増やしたい場合は、新たに審査を受ける必要がありますのでご注意下さい。

審査なしでお金を借りる方法②ゆうちょ自動貸付け

ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付とは、ゆうちょ銀行で貯金している方を対象とする個人向けの融資サービスのひとつで、ゆうちょ銀行の総合口座で管理されている担保定期貯金・担保定額貯金を担保とする貸付制度です。
自動貸付の利用を希望する場合は、とくに審査を受ける必要はなく、あらかじめ設定された限度額の範囲内であればお金を借りることができます。
通常貯金の残高を超える払い戻しの請求を行う時に、その不足分が貸付金額として自動的に貸付される仕組みです。

貯金担保自動貸付では、ゆうちょ銀行に預け入れた金額の90%以内までの金額が上限となります。ただし、総合口座1口座につき、貸付金額の上限は300万円までとなっています。

参照:貯金担保自動貸付け

審査なしでお金を借りる方法③定期預金担保貸付

定期預金担保貸付とは、ゆうちょ銀行を除く銀行や信用金庫の金融機関に預けた定期預金を担保にしてお金を貸付する制度です。審査なし・低金利でお金を借りられるのが大きなメリットです。
総合口座通帳で管理する定期預金の残高があれば、普通預金の残高を超える金額を出金する時に、定期預金から自動的に借入れする仕組みです。そのため、営業時間内に銀行の窓口で定期預金の一部解約や担保貸付の利用について、面倒な手続きを行う必要もありません。
定期預金担保貸付の主な対象となるのは、期日指定定期預金・スーパー定期など、各金融機関で違いがあります。
ほとんどの銀行や信用金庫では、定期預金残高の90%程度が借入限度額の目安となっています。

審査なしでお金を借りる方法④保険の契約者貸付

生命保険や学資保険などの保険契約では、契約者貸付制度に対応しているものもあります。保険の契約者貸付制度とは、契約者が保険期間中にお金が必要になった場合に、契約先の保険会社から解約返戻金の一定の範囲内でお金の貸付をする制度です。
そのため、解約返戻金のある生命保険や学資保険を契約していて、保険期間中であることが条件となります。
また、保険会社による貸付制度であるため、貸金業法の適用対象外となります。

契約者貸付制度の利用条件

・契約者貸付制度を利用できるのは保険の契約者本人のみ
・解約返戻金のある保険を契約していること
・保険契約が継続されていること
・借入れ可能な金額は解約返戻金の70% ~ 90%程度が上限

契約者貸付制度を利用するメリット

  • 契約者貸付制度でお金を借りた後も解約しない限りは保険契約が続く
  • 審査は不要
  • 低金利で融資を受けられるので返済しやすい

契約者貸付制度のデメリットと注意点

  • 保険会社の規定により利息分と合わせて返済する
  • 借入した元金と利息分が解約返戻金の金額を超えた場合は、契約時に設定された保障が受けられなくなり、保険契約が解除される可能性がある
  • 契約社貸付制度でお金を借りている期間に保険金を受取る場合は借入額と利子 (利息) を合わせて金額が相殺される

    契約者貸付制度の利息は、保険を契約した時期によって適用される利息に格差が生じます。利息は実質年率で2%台 ~5%台が目安となっています。

審査なしでお金を借りる方法⑤社内貸付制度

企業によっては社員向けの貸付制度として、社内貸付制度 (従業員貸付制度) が設けられています。社員が勤務先の会社からお金を借りられる制度として成り立っており、福利厚生の一環として社員の資金の安全を確保する救済措置です。無利息ではありませんが、消費者金融やクレジットカード会社よりも低金利でお金を借りることができます。
社内貸付制度を活用する場合、その資金源は企業の利益や資本から出されるため、翌月以降の給料が少なくなるといった支障はとくにありません。
ただし、社内貸付制度の利用・返済に関する条件は各企業独自に規定されているため、事前に要確認です。

審査なしでお金を借りる方法⑥共済組合の貸付制度(公務員)

共済組合の貸付制度は公務員を対象とした融資制度です。公務員が共済組合の組合員として加入している場合に、この制度を利用することが可能です。

公務員として勤務する人の職種・職業によっても加入先の共済組合の名称には違いがあります。公立学校の教職員が加入する公立学校共済組合、地方公務員を対象とした地方公務員共済組合などがあります。
共済組合の貸付制度を利用する場合、利息の負担は実質年率0.93% ~ 1.26%で低金利ですが、申請手続きの際に資金使途を明確にしておかなければ借入れができません。お金の借入れ目的に合わせて、普通貸付・出産貸付・結婚貸付・住宅貸付・教育貸付・災害貸付・医療貸付など、複数の種類の貸付制度から資金使途に見合う貸付の種類を選択します。
ただし、組合員の資格を取得していても、勤続年数が短い方は利用条件の対象外となるケースもあります。
共済組合で借入れ可能な金額は100万円から1,800万円程度で、貸付制度の種類によって借入の上限額には違いがあります。借入れを希望する組合員の月給額や、組合員の加入月数の関係によって限度額が決定されます。

審査に通らない時にやってはいけないNG行為|闇金や個人間融資の甘い誘いでお金を借りるのは禁止

他の金融機関でもお金の借り先が見つからなくて、困ってしまうこともあります。しかし、こんな時こそ「焦りは禁物」で、冷静に落ち着いて行動すべきです。
審査なしでお金を借りる方法はいくつかありますが、その中でも絶対に手を出してはいけないNG行為は、闇金・クレジットカードの現金化・個人間融資です。

闇金

闇金とは闇金融とも言い、国・都道府県に貸金業者として正式に認可を受けていない高利貸し業者です。クレジットカード会社や消費者金融会社とは異なり、非正規の金融業者であるため、出資法や貸金業法を無視して違法な高金利でお金を貸付するのが大きな特徴です。

電柱や公衆電話ボックスでこのようなフレーズの貼り紙を見かけたら、絶対に警戒すべきです。

  • 審査なしで今すぐにお金を貸します
  • 他の金融機関でお金を借りられない方もOK
  • 即日振り込み融資
  • スピード融資

闇金業者はカードローンの審査に通らない人をターゲットにしていて、年収や就業状況に関係なく審査なしですぐにお金を借りることができます。電話の応対が丁寧で一見親切そうな雰囲気のソフト闇金も増えているため気を許してしまい、安易にお金を借りる人が増えています。
さらに給与を債権として買取りしてもらう「給与ファクタリング」の名目で、違法な高金利による貸付を行う悪徳業者も増えているので警戒すべきです。
違法な高金利により返済が困難に陥ると、電話や自宅訪問などしつこい取り立て・督促行為により、お金を借りた人はさらに苦しい状況に追い込まれてしまいます。

闇金業者はもともと正規の貸金業者ではないため、事務所の所在地や連絡先も不透明です。携帯電話のみを連絡手段としており、頻繁に電話番号を変えることから闇金のことを「090金融」と呼ぶこともあります。
万が一、闇金業者からお金を借りて返済トラブルに陥ってしまった場合は、一刻も早く弁護士や司法書士などの専門家や、法テラスに相談して法的な措置を講じておくのが最善策です。
法律に違反した高金利は法定利息を超えるため、その分は返済する義務はありません。

クレジットカードの現金化

「クレジットカードの現金化」とは、ショッピング枠を利用して品物を購入した後に、その品物を売って換金する行為です。
クレジットカードにはお金が必要になった時に借入れができるキャッシング枠、口座引き落としによる後払いで商品を購入する目的で利用できるショッピング枠の2種類の機能があります。
通常、お金が必要になった時はクレジットカードのキャッシング枠を利用しますが、すでにキャッシング枠の限度額を使い切ってしまった場合に、ショッピング枠で購入した品物を売却、またはキャッシュバックなどの購入特典を利用して現金を受取るケースもあります。
クレジットカード現金化の取り締まりに関する法律がまだ存在していないため、厳密には違法行為ではありませんが、クレジットカード会社独自の利用規約が定められています。借入れ先のクレジットカード会社に、クレジットカード現金化の行為が発覚した場合は、カード利用停止または強制的に退会措置が取られるケースもあります。
さらに、その履歴が信用情報機関に登録されると、今後は他の金融機関で申込みを行う際に、審査に悪影響を及ぼすリスクもありますので要注意です。
換金率が高いことを謳い文句にするクレジットカード現金化専門の業者も増えていますが、高額な手数料を請求されるケースもあるため、返済が困難になるリスクを抱えることとなります。

個人間融資

個人間融資とはその名の通り、個人同士でお金の貸し借りを行うことを指します。家族・友人・知人など、面識のある相手からお金を借りることもこれに含まれてはいますが、近年はインターネットやSNSの普及にともない、悪質な手口も急増してきました。
個人間融資における悪質な手口の一例を挙げると
・X (旧:Twitter) やFacebookなどSNS・掲示板の投稿によるお金の貸し借り
・一方的に見知らぬ人から「お金貸します」「融資します」といった趣旨のメールが来る
・個人的にお金を貸してくれるのかと思っていたら闇金業者だと後で知った

個人間融資では、お金を貸す側も借りる側もお互いの素性がわからず、連絡手段はSNSやメールアドレスのみで、相手の所在地は不明です。
インターネット上での匿名の相手との金銭の取引では、貸金業者や銀行など正規の金融機関とは異なり利用規定がなく、貸金業法や銀行法が適用されないため危険性が高いです。
たとえ信頼できる間柄の家族・友人からお金を借りる場合でも、返済トラブルを未然に回避するための対策として、契約書や借用書の取り交わしを行い、返済期限・返済方法を決めておくなど、相手に迷惑をかけないように気遣うのが最低限のマナーです。

監修者(ファイナンシャルプランナー)からのアドバイス

今回の記事では、カードローンの審査に通らない理由・原因、審査に通らない方が審査に通過するためのチェックポイントについて解説しました。
一般的に消費者金融のカードローンの審査は銀行系カードローンよりも審査のハードルが低いと言われていますが、返済能力に乏しい方や、信用情報に傷がついた方は、やはり審査に落ちやすいです。

通過率はあくまでも1つの目安

「通過率の高い消費者金融なら審査に通るかもしれない」という方は、公式サイトにアクセスして過去直近の通過率がどの程度の数値を示しているのか、調べておくことをおすすめします。
ただし、調査の結果、通過率が高いからといって、「審査基準が甘い」とは断言できません。その時の申込みの状況により、通過率が高くなることもあれば低くなる事例もあります。あくまでも1つの目安として捉えておいて下さい。

通過が甘い・すぐ借りられる・儲かる等の悪質な貸金業者や投資詐欺に要注意

審査に通らない時のNG行為について、闇金・クレジットカードの現金化・個人間融資の3つの手段について解説しました。
お金を借りることとは別の話になりますが、近年は投資詐欺の手口がよりいっそう悪質になってきました。お金を借りるのが難しい状況になった時は、投資詐欺・SNS詐欺・副業詐欺に引っかかるリスクが高くなります。「投資すれば儲かる」「副業で儲かる」といった根拠のない甘い話は絶対に信用してはいけません。
普段からスマホやパソコンでインターネットやSNSをよく使う方は、個人間融資や投資詐欺の悪質な手口には十分に警戒して下さい。

消費者金融でお金を借りる必要がある方は通らない原因を分析すること

消費者金融でお金を借りることを希望していても審査に通らない場合は、落ちた原因について自己分析してみて下さい。審査に落ちた原因がわかっていないと、他の金融機関に申込みをしても再び審査で落とされる可能性が高くなります。
短期間で複数の金融機関に申込むことでブラックリストになることはまずありませんが、「申込みブラック」として信用情報機関に登録されるのでご注意下さい。

【少額融資での借入れが基本】お金を借りる目的と理由を明確に

消費者金融のカードローンに申込みの際には、お金を借りる目的と理由を明確にしておいて下さい。
短期でアルバイトをしている方や毎月の収入にばらつきがある方は、収入の安定化を図りましょう。経済力と返済能力を高めることで、金融機関からの信用を得られるようになり、審査に通りやすくなります。
消費者金融でお金を借りる際には、返済が困難に陥ることのないように少額での借入れが基本です。無理のない返済計画を立てて、返済期日を必ず守るよう心がけておいて下さい。

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