お金は誰にとっても大切な物なので、ちょっとしたことで借りることに抵抗もあり、借りる理由も悩みますよね。
同じお金を借りるのでも、もっともな理由とそうでない理由とでは、貸す方の心情が大きく異なります。
ここでは、家族や親戚、友人など、身近な存在にお金を借りる時に信頼されやすい理由や言い訳、お金を借りる際の注意点について考えていきたいと思います。
親・友達に信頼されるお金を借りる理由・言い訳2選
お金を借りるのは初めてで、銀行や消費者金融などでは借りたくない人向けにどうしたらお金を借りることができるかを考えていきたいと思います。
ここではお金を借りる正直な理由はともかく、どう伝えれば信頼してお金を貸してくれるのかについてスポットを当てたいと思います。
1.冠婚葬祭が続いてしまったので給料日までお金を貸してほしい
お金を借りる時によくある理由で、貸す側にも心当たりがあるため共感を得られやすいのがポイント。
お金を借りる相手である親や友人、親戚も、「そんなに結婚式やお葬式が続くことはないだろうし、きっと来月の給料日からは返済してくれるだろう」と想像することができます。
いつもお金にだらしないというわけではなく、たまたま予想外の出費が重なってしまい、貯金だけでは足りなかったことを理由にすれば、返してもらえないかもしれないという不安を払拭することが出来ます。
友達が多い人は、出産祝いなどの理由を絡めても良いかもしれません。
来月には利子をつけて返すからお金を貸してほしい
「利子をつける」という貸してくれる相手にとって得な提案をすることがポイント。
お給料日前などに少しだけお金が足りなくなってしまうことはよくあること。
そんな時、理由はともかく「10%利子つけて返すから5,000円貸して」などと頼むと、相手も計算しやすく、その程度ならお金を貸しても良いかと思ってお金を借りることができるパターンが多いです。
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少額を短期間で返すことが出来れば、利子なしでお金を借りることができ安心です。
もっとある!これで完璧!種類別の理由一覧!
被害・不幸
不測の事態で同情を買いやすく、継続性はないので相手に返済されやすいイメージを持たれ、借りる理由として信頼される理由です。
- 財布を無くした
- 空き巣やスリ被害にあった
- 親が急病で入院した
- 家族の葬式費用が足りない
急で不定期な資金不足
こちらも継続性はないので返済されやすいイメージで、かつ緊急性がありすぐに借りやすくなります。
- 交通違反の違反金が足りない
- 自動車が壊れてしまった
家庭の事情
自分のことではなく家族にかかわる理由だと、お金を借りやすくなります。
- 給食費が払えない
- 光熱費(水道代、電気代、ガス代)が足りない
- 家賃を滞納している
銀行や消費者金融でのローンごとに審査が認められる理由
金融機関でローンの申込みをすれば無条件でお金を借りられるわけではありません。
どの金融機関で申込みをしても必ず審査が実施されます。
申込みの理由が審査にどのように影響するのか、ローンの種類によって認められる場合もあれば、認められない場合もあります。
そこで、各ローンで認められるお金を借りる理由についてまとめました。
住宅ローン
住宅ローンは、基本的に居住を目的として建築・住宅の購入に必要な資金を賄うものです。
認められる理由は、
- 居住に使う土地の購入資金として
- 居住を目的とした住まいの建築資金や購入するための資金として
- 住まいの外構工事関係の費用として
- 居住するのに必要な家具の購入資金として
- 住宅の抵当権の設定や登記にかかる諸費用、住宅ローンの保証料などの手数料関係
自動車ローン
自動車ローンは、車両購入資金およびその関連用品、メンテナンス費用を賄う事を目的としています。
認められる理由は、
- 自動車やバイクなどの車両を購入するための資金
- 自動車やバイクの車検や修理費用
- 自動車に必要なカー用品の購入資金
教育ローン(学資ローン)
子供の教育費・学費を賄う目的で利用するのが教育ローン(学資ローン)です。
認められる理由は、
- 専門学校・短大・大学・大学院などの入学金や授業料の資金
- 下宿や寮など自宅以外の場所に住む子供への仕送りや敷金・礼金
リフォームローン
リフォームローンは住宅の改修、リフォーム資金として利用できます。
認められる理由は、
- キッチンやバスルームやトイレなどの改修工事費用
- 家族に身体不自由な人がいる場合などにバリアフリー工事費用
- 外壁塗装や内装の工事費用
以上のように、金融機関で通る審査理由を参考に、親、友達、親戚などに信頼される借りる理由を考えてみましょう。
実際に親からお金を借りる時に多い使用目的
ここでは、お金を借りる相手を一番身近な“親”に絞った上で、具体的なお金を借りる理由を挙げます。
また、親からお金を借りる理由としては、以下の理由が多いようです。
理由1 マイホームを買うため
「将来は親と同居するから」「頭金が足りなかったから」など理由は様々ですが、銀行では希望の金額を借りることができず、不足分を貸してくれるのが身近な親しかいなかったり、将来の同居を見据えた上で親に借りるケースが多いです。
理由2 子どもの教育費として
高校や大学に進学する際には、私立なら特にお金がかかります。
ある程度まとまったお金は保険や銀行融資を利用することもできますが、子どもの人数が多い場合は、お金が足りなくなった時にその都度親に出してもらうことも多いようです。
貸す側の親も「孫のためなら」という気持ちもありますし、借りる側としても借りやすい理由の一つですね。
理由3 生活費として
転職や退職で年収が下がってしまったり、突然の事故や病気で働けなくなってしまったときに、銀行からも借りることができず、生活費としてお金を借りることが多いようです。
一時的な理由なので返済のイメージも湧きますし、貸す側の親としても「サポートしてあげたい」と支援の気持ちも湧くため借りやすいです。
理由4 結婚資金として
最近は、お金をかけず簡単に済ませることも多いようですが、結婚するにはまとまったお金が必要になります。
式を挙げる費用、引越費用、新しい住まいのための資金などたくさんのお金がかかるので、一部を親に借りることが多いです。
親としても「一生に一度の晴れ舞台だ」と楽しみにされ、大事なイベントを台無しにはできませんので、お金を借りる理由として信用される一つです。
上記を見る限り、銀行からでもお金を借りることはできますが、それ以上にまとまったお金や足りないお金を長期的に借りたい場合に親に借りるケースが多いです。
親から大金を借りる際の注意点
自分の親からお金を借りる場合、一番身近で今後も近しい存在であるからこそ、トラブルが起きないよう細心の注意を払う必要があります。
見落としがちなトラブルは、税金問題。
大きな金額を親から借りる時には、後々贈与税や相続税がかかってくる可能性があります。
例えば、親からお金を借りて近々返済するはずだったのに、結果的にお金をもらった場合は贈与とみなされ、贈与税の課税対象となるケースもあります。
そのため、大きな金額を借りる際には借用書や契約書をきちんと作り、金利や利息についても記載しておきましょう。
ただし、贈与されたトータルの金額が年間(1月1日から同年の12月31日までの1年間を1つの区切りとして)で110万円以内に収まっていれば課税の対象とはなりません。
ここでは、親から大金(課税対象外の金額)を借りる際の注意点をまとめました。
- お金を借りる目的・用途を明確にして親に理解してもらうこと
- お金を借りたことを証明するために金銭消費貸借契約書を作成しておくこと
- お金を借りる時に返済計画を立てること
- 返済の目途が立たなくなるほどの大金を借りないこと
- お金を借りる時点で返済期限日などある一定の約束事を決めておくこと
- お金の返済は手渡しよりも銀行口座で行い通帳に履歴を残すこと
※万が一、贈与とみなされる可能性も考えられるため、銀行口座に履歴を残しておけば借入れ・返済の証拠として残ります。
親しき仲にも礼儀あり!友達からの借金で注意すること
家族と違って、友達となるとお金を借りるには抵抗があります。
どんな理由でも、下手をするとその後の友人関係に影を落とすケースが多く、付き合い方も変わる可能性がありますので、気をつけましょう。
大切な友達だからこそ、理由がどうであれお金の貸し借りについては細心の注意が必要不可欠です。
親しさが深ければ、「少しくらい借りてもいいじゃないか」「少し遅れても大丈夫」と思うかもしれませんが、そこはあくまでも他人です。
たとえどんな理由でも貸す側はそうは思っていないことを忘れてはいけません。
お金を借りる側と貸す側では温度差が非常に大きいのです。
そんな中でももし親切にお金を貸してくれる友達がいたら、誠意をもって以下の点はしっかり守りましょう。
1.借用書をきちんと書く
お金を貸した方からは「お金を返せ」とはなかなか言いづらいことですので、たとえ友人が「いいよ」と言ったとしても、きちんとこちらから書いて渡しましょう。
2.返済期日をきちんと守る
借用書に返済日を明記し、返済が遅れた場合には延滞金を払う旨も記載しましょう。そうすることで、相手の友人は返済まで不安な気持ちにならずにいられるでしょう。
3.利息もしっかり払う
友達との貸し借りであっても、好意でお金を貸してくれるわけですから利息を払うのはもちろん当然のことです。
借用書にきちんと明記して、最低でも3~10%くらい払いましょう。
使うべきではない4つの言い訳とウソをついてお金を借りた場合のトラブル
お金を借りる理由・言い訳にはいろいろありますが、中には使わないほうが良い理由・言い訳もあります。
ここでは使うべきではない言い訳について、そして万が一ウソをついて借りた場合のトラブルについてご紹介しましょう。
使うべきではない言い訳
今度の給料(ボーナス)が出たらすぐに返済できる
ありがちな理由・言い訳ですが、「今は返済が無理だけど、給料やボーナスが入れば返済に充てられる。」そんなニュアンスですね。
中には、すぐに返済できない理由として口癖のように言う人もいるようです。
このような理由で借りる人は、面倒なことは先に延ばし、ふだんからお金の管理ができていない、お金の感覚が麻痺しているので気を付けましょう。
ギャンブルで勝ってお金を返す
パチンコ通いや競馬・競輪・競艇など、ギャンブルにハマッてしまい、何度か負けても次は必ず当たると思い込み、ついのめり込んでしまう人もいます。
そのような人がよく使う理由が「ギャンブルで勝ってお金を返すから」という言葉です。
しかし、ギャンブルは勝負事ですから必ず勝って大当たりするという確証はなにひとつありませんし、お金を借りる理由にもなりません。
確実に値上がりする優良株を知っている
「確実に値上がりする優良株を知っている」と言う人もいますが、それは理由でも言い訳でもなく、自分にとって都合の良い理屈にしか過ぎません。
たとえどんなに注目される株の銘柄でも、ずっと右肩上がりに値上がりするわけではありませんし、元本保証すらありません。
株式投資で大きな損失を出したことがきっかけで、このような理由を口にしてお金を借りる人もいるので要注意です。
美容脱毛や整形でお金が必要だから
美意識が高い女性はたくさんいますが、だからといって美容脱毛や整形を理由にお金を借りるという言い訳が通じるでしょうか。
普段から美容に細かく気を配る人であれば納得もできますが、とくに美容に関心のない人だといまひとつ説得力がなく、お金を借りる理由としては信憑性に欠けるものです。
ウソの理由でお金を借りた場合のトラブル
お金を借りる動機や理由は人それぞれですが、もし、ウソの理由を伝えてお金を借りるとどうなるのでしょうか。
仮にウソの理由を伝えてお金を借りられたとしても、万が一返済が滞ってしまった場合は、返済する意志がないものとみなされ、借金返済トラブルに発展する可能性大です。
極端に言えば、ウソの理由でお金を借りると、最悪の場合は、詐欺とみなされる可能性だってあるのです。
しかし、お金を借りた理由がウソだとしても、返済する意志があり、滞りなく返済していれば詐欺だとみなされる可能性はまずありません。
ですが、どのような事情であれ、ウソの理由を言ってお金を借りるのは良いことではありません。
正直に理由を話してお金を借りるようにしましょう。
信頼されるために必要な「借用書」の書き方
借用書を書く時は、最低限次の9つの項目を記載する必要があります。
- 「借用書(借用証)」の標題
- 借りた金額(簡単に修正できないよう漢字で書くのがベスト)
- 利息
- 返済期日
- 返済方法
- 「金銭受領」の明記
- 金銭を受領した日付
- 借主の住所・氏名・押印
- 貸主の氏名
※借りる金額が1万円を超える場合、収入印紙が必要です。
借用書のテンプレートはこちら
まとめ
家族・親戚・友達からお金を借りる理由・言い訳にオススメなのはこの2つ
- 給料日前の冠婚葬祭が重なった
- 利子をつけての返済
他に信頼されるお金を借りる理由
- 急な不測の事態:スリ被害・身内の不幸など
- 急で不定期な資金不足:車両故障など
- 家庭の事情:給食費、光熱費、家賃など
親から借りる理由で多い目的
- マイホーム購入
- 子供の教育費
- 生活費
- 結婚資金
金融機関の各ローン審査で認められる理由
- 住宅ローン
- 自動車ローン
- 教育ローン(学資ローン)
- リフォームローン
親や友人からの借金でも、きちんと借用書を書くこと
金額や返済期日、利息などを記載する。