消費者金融のカードローン等での名義貸しは要注意!

友人の消費者金融のカードローン申込みに名義貸しをする行為や、儲け話の誘いを受けて、軽い気持ちで自分名義で消費者金融のカードローンに申込むのは非常に危険な行為です。

今回は名義貸しというものはどんな行為なのか、消費者金融のカードローンの申し込みに、名義貸しをすることにはどんな危険性があるのかを学んでいきましょう。

目次

友人から消費者金融のカードローン契約のために名義貸しを頼まれたら要注意!

友人から頼まれて、消費者金融のカードローン申込みに自分の名義を貸してあげる事があるかもしれませんし、名義貸しをするだけで楽にお小遣い稼ぎができると誘われて、軽い気持ちで自分名義で消費者金融のカードローンに申込むなんて事もあるかもしれません。

それでは名義貸しとは、そもそもどのような行為をいうのでしょうか。

自分の名義を他人に使わせることが名義貸し

名義貸しは自分の名義を他人に使わせることです。もう少し言えば、他人の利益、権利の為に自分の名義を使わせることです。

消費者金融などのカードローン契約のために名義貸しをすることもあれば、免許が必要な事業を行うために免許を持っている他人が名義貸しをすることもあります。

ローン契約における名義貸しは、他人の為にお金を借りる行為

消費者金融などとのカードローン契約における名義貸しと言えば、あなたが他人の為にお金を借りる行為と考えて大体間違いないでしょう。
ここで名義貸しをした場合に注意しなければならないのは、消費者金融からお金を借りるのはあなた以外の誰かのためかもしれませんが、実際に消費者金融に対して借金の返済義務を負うのはあなた自身だということです。
たとえ実際に返済しているのがあなた以外の誰かであっても、消費者金融にとってのカードローン契約者はあなたなのです。

つまり言い換えると、他人の利益の(消費者金融からお金を手に入れる)為に、あなたが不利益をこうむる(消費者金融からの借金を背負う)ことになる訳です。

名義を貸したら消費者金融からカードローン返済の催促がきた!返済義務はあるの?

例えば友人が消費者金融からお金を借りる為に、頼まれてあなたが名義貸しをしたとしましょう。
その友人はあなたに名義貸しを頼んだ時に、「返済はこちらがちゃんとするから心配ない。迷惑はかけないから大丈夫」と約束してくれました。
ところが消費者金融からお金を借りて数ヶ月経ったある日のこと、突然その消費者金融からあなたのもとに借金返済の催促がきました。
この時あなたは驚くでしょうし、自分には関係のない借金だと思うかもしれません。

しかし名義貸しをした以上、その消費者金融と契約を結んで借金をしたのはあなたですから、返済が滞れば連絡は当然あなたにきます。
この時あなたは消費者金融に対して私は名義貸しをしただけで実際に借金をしたのは友人で、返済もその友人がしているから自分は関係ないと答えるかもしれません。
しかし残念ながら関係ないでは済まないのです。

借金の返済義務は名義人にある

友人に頼まれてあなたが名義貸しをした消費者金融に対する借金について、友人が返済を滞納したために消費者金融からあなたのもとに借金返済の催促がきた場合、残念ながらあなたに借金の返済義務があります。
なぜなら消費者金融とのカードローンの契約をした名義人はあなただからです。自分は友人に頼まれて名義貸しをしただけなんて理由は残念ながら通用しません。

早めに弁護士など専門家に相談する

友人に頼まれて名義貸しした結果、消費者金融からあなたのもとに借金返済の催促がきた場合には、残念ながらあなたには借金の返済義務があります。
この借金を無しにすることは難しいかもしれませんが、消費者金融からの借金返済の催促を無視しするだけではあなた自身の状況が悪くなる一方です。

早めに弁護士などの専門家に連絡して、消費者金融への返済が少しでも楽になる方法を相談するのが良いでしょう。

名義を貸す行為は法律でも禁止している!詐欺に問われる可能性もある

お金を借りたい本人以外の名義をつかって消費者金融などのカードローン契約をする名義貸しは、親しい友人からの頼みであれ、たとえ親兄弟などの家族であっても、どんな事情があってもやってはいけません。

なぜなら名義を貸したあなたが罪に問われる可能性があるからです。

名義貸しの禁止は法律にも記載がある

名義貸しは、例えば宅地建物取引業法や建築士法の中で明記されているように、法律でも禁止であることが記載されている違法行為です。罪の程度は様々でしょうが、基本的にはほとんどのケースで名義貸しは違法行為だと考えた方が良いでしょう。

名義貸しをすると罪に問われる可能性がある

消費者金融でカードローン契約をする時にも、消費者金融との契約内容に名義貸しを禁止していることが明記されているはずです。
なので名義貸しで消費者金融とカードローン契約を行うこと自体が違法行為になります。そして消費者金融を騙したことになり、これは詐欺行為にあたります。
つまり法律で詐欺罪が適用されるかもしれないのです。

名義貸しを行ったあなた自身が詐欺で訴えられる可能性があるのです。

親に名義を貸して住宅ローンを組むのも罪になる?

ご両親から名義貸しを相談された場合はどうでしょうか?
ご両親が定年退職していて年金暮らしの場合や、自営業の場合に住宅ローンが組めず、代わりにあなた名義でローンを組んでくれないか相談されたとしましょう。
このように自分の親に相談された場合はつい名義貸しをしてしまうかもしれません。
しかしこの行為も違法なのです。

親に名義貸しして住宅ローンを組むのも犯罪行為

両親が住宅ローンを組みたいが銀行の審査に通らないため、子どもに頼んで住宅ローンを組んでもらい実際の支払いは両親が行うといった話を聞きますが、これも銀行を騙すことになりますので詐欺罪を問われる可能性があります。

たとえ子どもが同意していても、両親に対しても名義貸しを行ってはいけません。

危ないバイト「名義貸し詐欺」に要注意!困ったときは早めの相談を

知り合いから簡単に稼ぐことができるバイトとして、名義貸しに誘われたことはないでしょうか?
あなた名義で消費者金融でローンカードをつくるとか、クレジットカードをつくるといったバイトを持ちかけられたら、それは「名義貸し詐欺」だと思って間違いないでしょう。

名義貸しのバイトは大変危険です

簡単に稼げるバイトだと言葉巧みにあなたに近づき、例えば消費者金融であなた名義のローンカードをつくった後にそのカードを渡すよう指示したり、後日返済するという約束でそのカードを使って消費者金融から多額のお金を引き出すよう指示を出します。
他にもクレジットカードをつくり、つくった後にそのカードを渡すよう指示したり、後でキャンセルできるという約束でそのカードを使って買い物をするよう指示したりすることもあります。
こうした指示通りに手続きをするだけでお金が稼げるおいしいバイトだと思うかもしれませんが、おそらく後日の返済はされませんし、買った物はキャンセルできません。
カードを渡してしまった場合はおそらく限度額いっぱいまで利用されていることでしょう。
そしてあなたには消費者金融などに対する多額の借金だけが残るのです。

このような詐欺は実際に行われているので、決して安易に名義貸しをしてはいけません。

不安な場合は早めに弁護士などの専門家に相談する

ここまで名義貸しの危険性、違法性をご説明してきましたが、もしかすると詐欺被害にあっているかもしれないと思われる方や、すでに名義貸しが原因で消費者金融に多額の借金をしてしまっている方がいらっしゃるかもしれません。

そのような方は、早めに弁護士などの専門家に連絡を取って相談されるのが良いでしょう。
名義を貸した相手に対する対応や消費者金融に対する対応、借金の整理方法などあなたの状況に応じて専門家ならではの適切なアドバイスがもらえるでしょう。

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