「カネの切れ目は縁の切れ目」とよく言いますよね。
お互いの友情を保つためにも、友達からお金を借りるときは細心の注意を払う必要があります。
お金に関していい加減でルーズな対応をしていると、お互いの友情にヒビが入りかねません。
お金を借りる際のトラブルというのは本当に怖いものです。
ここでは、友達にお金を借りる場合のマナーについてお伝えします。
友達にお金を借りる理由は「緊急性・突発性・納得性」が大事
まず、お金を借りる理由を納得性のある明確なものにして、友達に伝えましょう。
理由を何も伝えずに、ただ「お金を貸してくれ」はその時点でマナー違反といえますし、貸してくれる友達はいないでしょう。
ちなみに、消費者金融でのキャッシングの理由として一番多いのが「生活費のため」ですが、いくらなんでも生活費が足りなくて貸してほしいと言われても、貸すのに躊躇しますよね。
お金を貸す側としては、「急なことで困っている」のであれば協力する気持ちになりますよね。
では、友達にお金を借りる時の理由として最適なものは何でしょうか。
お金を借りるときの上手な理由
理由の例としては、例えば、
- 急な病気で入院費が必要
- どうしても引っ越さなければならず費用が足りない
- 結婚式やお葬式が重なってしまった
- 空き巣に入られてしまい生活費が無くなってしまった
などになります。
今挙げた理由なら、自身に余裕がある場合、お金を貸してもいいかな、と友達に思ってもらえるはずです。
お金を借りるときのNGな理由
では逆に、友達からお金を借りる理由として良くない理由とは何でしょうか。
- ギャンブルでお金を使い切ってしまった
- 欲しい洋服やゲームがある
- 彼氏、彼女とのデート代が足りない
- 飲み会が続いてお金が足りない
などが挙げられます。
冒頭でお伝えしたように、個人的な生活費や娯楽費など自分の自己都合ばかりを優先した結果の理由であると、いくら友達とはいえお金を貸してもいいとは思わないですよね。
自分がお金を貸す友達の立場になり、どんな理由なら貸してもいいと思えるか、また誠意が伝わるか、そこをしっかりと考えてお金を借りる理由を伝えるようにしましょう!
返済の不安払しょく!「借用書」をきちんと書きましょう!
お金を貸すことになった場合に、友達が一番不安なのは?
それは「ちゃんと返済してくれるか」ですよね。友達だからこそ、「お金返して」ばかりも言いづらい…。
お金を貸す側も友達の気持ちをきちんと考えて、誠意のある対応を心がけましょう。
そのためにおすすめなのが、「借用書」をきちんと作成しておくこと。
仲の良い間柄なのだから堅苦しい書類など必要ないと思うかもしれませんが、後々のトラブルを避けるためにも借用書は非常に重要なものと言えます。
借用書の作り方
主に、以下のような内容を記載しましょう。
- ①題名 借用書
- ②作った日付
- ③お金を借りる日時
- ④借りる金額
- ⑤自分の名前と友達の名前
- ⑥返す日と方法
- ⑦自分の名前を書いて、捺印する
お金を借りる側が借用書を二通作り、そのうちの一通をお金を貸してくれた友達に渡しておくとよいでしょう。
トラブルになりがち!友達からお金を借りるときにしてはいけないこと
何回もお金を借りる
当たり前ですが、お金がピンチになるたびに何度も友達から借りるという行為を繰り返していると、あなたの信用はどんどん下がり「お金の貸し借りにルーズな人」とみなされてしまいます。
非常に仲の良い友達だとしても徐々に離れていってしまうのも免れません。
最終的には友達の間で良くない噂が広まり、周りに友達が誰もいなくなる、なんてことにもなりかねません。
借りたお金を返さない
どこで借りても同じことですが、お金を借りるからにはきちんと返しましょう。
友達同士のトラブルはたいてい男女の恋愛のもつれか、お金の貸し借りによるトラブルが大半の理由です。
お金を返さないことにより長い年月をかけて築いてきた友達関係にも傷が付いてしまうことは多く、最悪絶交ということにもなりかねません。
お金を借りるときに大嘘をつく
ギャンブルや生活費など…友達に正直に理由を話したらなかなかお金を借りることができなさそう…という場合もあるでしょう。
こんなときに「不治の病になってしまって」などと、とんでもない嘘の理由でお金を借りてしまう人もいるかもしれません。
しかしこの場合は詐欺罪が成立し、笑って済む話では終わりません。これは犯罪行為です。
友達に訴訟を起こされるまでいくことはほぼないかもしれませんが、万が一裁判によって有罪判決が確定したら前科が付いてしまいますので、十分気を付けましょう。
逆に自分が貸す側になった場合、上手に断る方法は?
ここまではお金を借りる側としてのことをお伝えしてきましたが、逆にもし自分がお金を貸してと言われた場合のことも考えてみましょう。
自分が貸せる余裕がなかったり貸したくない場合、どのように対処すれば友情を壊さずに断れるのでしょうか。
お金を貸してと言われた時の上手な断り方
「自分もお金がない、出費の予定がある」と言って断る
「お金は貸さない、貸したくない」と直接伝えると角が立つので、「貸したくないわけではないが、お金がないので貸すことができない」とやんわり断る言い方が良いでしょう。
ただ、その場合「バイト代出てからでいいから」「その出費の予定の後でいいから」などと言われたときには対処ができないので、注意しましょう。
「家族・親・奥さんがお金を管理している」と言って断る
直接的に断りづらい場合に使いやすいです。
自分では決められない、コントロールできない、という言い方なので、最初と同じく「貸したくないわけではないが、お金がないので貸すことができない」というニュアンスなので、伝えやすいです。
それ以上踏み込まれる可能性は低いでしょう。
「以前貸し借りでトラブルになったことがある」と言って断る
直接的に断る言い方ですが、これを言われてそれ以上頼みこんでくることは少ないでしょう。
よほど困っていたら「ちゃんと返すから」と言ってさらに頼んでくるかもしれませんが、その場合は断った理由が理由なだけに借用書を書いてもらいやすくなってトラブルは回避できるでしょう。
ただ、相手の性格によっては、「少しお金を借りるだけなのにトラブル扱いしないで」と変に逆上されることもありえますので、こちらも注意が必要です。
「そもそもお金の貸し借りはしない主義」と断る
自分の意志を前面に伝えるので、友達だと少々言いづらい伝え方です。
ですが、完全拒否の姿勢なので、それ以上しつこく迫られる可能性も低いですね。
まとめ
「緊急性・突発性・納得性」重視の理由で借りよう
個人的な生活費や娯楽費など自分の自己都合ばかりを優先した結果の理由であると、いくら友達とはいえお金を貸してもいいとは思わない。
友達でも「借用書」を準備しよう
後々のトラブルを避けるためにも借用書は非常に重要なもの。
何度も借りる、返済しない、大嘘をつく、は絶対NG
友情にヒビが入ることはもちろん、最悪犯罪行為にまで発展してしまう可能性も。
逆に、上手な断り方は
自分もお金がない、自分以外が管理している、トラブル経験済み、お金の貸し借りはしない、など断り方は様々。