無職でも確実にお金を借りる方法|ニート・失業中・主婦・学生・年金受給…状況別に借入方法を解説

「専業主婦なので、お金を借りるのは無理そう」「現在失業中のニート、無職ではお金を借りるのは難しい」「仕事をやめて転職活動中なのでお金を借りられない」と、無職の方でお金を借りることを諦めている場合も多いのではないでしょうか。
現在転職活動中で無職の方、ニート・学生・専業主婦の方、年金受給の方でも、借入れの手段は確かにあります。

そこで、この記事ではさまざまな事情で現在無職の方が、国・市役所などの公的機関や民間の金融機関で、安全に確実にお金を借りる手段について、具体的にわかりやすく解説しています。
また無職の方がお金を借りるのが難しい理由、即日で融資を受けたい時に絶対に手を出してはいけない危険なお金の借り方など、注意点もお伝えします。
さまざまな事情で「今すぐにでもお金を借りたい」という方も多いですが、生活状況に見合う最適な借入れ方を的確に見極めて慎重に判断しましょう。

目次

無職でお金を借りる方法|収入がなくても借りられるところ6選

転職活動中やニートなど、仕事をしていない無職の方は、経済力と返済能力に乏しいと見なされるため、金融機関で融資の申込みをしても審査に落ちるケースが多いです。
無職という事実を隠してカードローンの申込みをしても、個人情報の共同利用により、在職に関する情報がシェアされている場合はすぐに知られてしまい、融資不可となります。
短期間で金融機関に融資の申込みを行った場合は、ブラックリストとまではいきませんが、申込みブラックの情報が信用情報機関にてリスト化され、信用情報にダメージをもたらします。そのため、結果的にお金を借りにくい状況を招いてしまうという悪循環に陥るケースも少なくありません。
無職かどうかに関係なく、生活費だけではなく予期せぬ急な出費などもありますので、適切な借入れ手段を知っておくことが重要です。

無職の方が安全で確実にお金を借りる6通りの方法

・国の公的融資制度
・配偶者貸付
・内定者専用ローン
・クレジットカードのキャッシング機能
・有担保ローン
・消費者金融系カードローン

無職の方が安全で確実にお金を借りる方法 一覧表

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お金の借入れ先 (金融機関・融資制度)対象となる人
国の公的融資制度(生活福祉資金貸付制度の総合支援資金)




・他の公的給付を受給していない人 ・他の公的貸付を受けていない人
・解雇・離職・やむを得ない休業などの事情でお金を一時的に必要としている人 (無職・無収入の人)
・金銭的な支援を受けることで自立の見込みがある人
配偶者貸付(銀行カードローン・消費者金融カードローン)・夫 (または妻) に安定した収入のある主婦 (または主夫)
※配偶者の収入を基に審査されるため、申込者本人が無職、無収入でも融資の対象となる
※配偶者の同意を得ること
内定者専用ローン (銀行・ろうきん)・卒業後の就職先が内定している学生など、卒業後に安定した収入の見込みがあること
クレジットカードのキャッシング機能(契約先のクレジットカード会社)・クレジットカードを既に取得していてキャッシング機能が付帯されている人
・キャッシング枠をまだ使い切っていない人 (審査なし)
有担保ローン (不動産担保型フリーローン)(銀行・ろうきんなど)  ・申込み先の金融機関に不動産などの担保の提供ができる人
※所有する不動産に借入れ先の金融機関が指定する保証会社を抵当権者として抵当権を設定
消費者金融系カードローン・特定の企業や派遣会社などに在籍していた人

無職でお金を借りる6通りの方法を分かりやすく解説

無職・ニートの方でも確実にお金を借りる方法はあり、生活の状況や年代によっても、お金の借り方にはそれぞれ違いがあります。
以下6通りの状況別に、お金の借り方について詳しく解説します。

・ニート・失業中の方
・専業主婦 (主夫) の方
・学生の方
・クレジットカードを取得している方
・不動産を取得している方・生命保険を契約している方
・失業前の方

【ニート・失業中なら】国の公的融資制度(総合支援資金)

現在失業中の方やニートの方が安全にお金を借りる方法として、生活福祉資金貸付制度の一環である総合支援資金があります。
この制度は国の公的融資制度のひとつで、収入の減少や離職になって生活資金が困窮した世帯を対象に、再就職に向けて生活再建をサポートする制度です。都道府県の社会福祉協議会が相談窓口となっていて、申請受付しています。

総合支援資金の主な特徴

・対象となるのは個人ではなく日常生活の維持が困難になった世帯
・生活困窮者自立支援制度との連携で継続的にサポート
・現在の生活状況や実情を正確に伝えて社会福祉協議会との信頼関係を築くこと
・申請手続きを行う時点で65歳未満の方が対象
・審査が実施され、申請手続きから資金交付 (借入れ開始) までの期間は約1ヶ月間が目安

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資金使途借入れ金額 (貸付上限額)金利・保証人の有無
住居入居費賃貸住宅の契約を結ぶのに必要な費用
 (敷金・礼金・共益費・管理費・賃料・入居保証料・火災保険料・不動産仲介手数料・運送費・その他入居に必要な経費など)
40万円(見積額通り)・原則として連帯保証人が必要 連帯保証人を立てられる場合は無利子で借入れ可
・連帯保証人を立てられない場合は実質年率1.5%
生活支援費生活再建に向けて就職活動を行う間に必要な生活費【複数世帯】 月額20万円以内の必要額
【単身世帯】 月額15万円以内の必要額
・原則として連帯保証人が必要 連帯保証人を立てられる場合は無利子で借入れ可
・連帯保証人を立てられない場合は実質年率1.5%
一時生活再建費生活再建に向けて一時的に必要で日常生活費で賄うのが困難である費用 (就業に必要な支度費・技能習得費・公共料金などを滞納した場合の支払い費用) ※対象者は生活支援費または住居確保給付金の申請者のみ60万円以内の必要額・原則として連帯保証人が必要 連帯保証人を立てられる場合は無利子で借入れ可
・連帯保証人を立てられない場合は実質年率1.5%

詳しく解説!市役所でお金を借りる方法

【専業主婦なら】配偶者貸付

専業主婦 (主夫) の方がお金を借りる方法として、配偶者貸付があります。
配偶者貸付とは、配偶者 (夫・または妻 の収入と合算して、年収の3分の1の金額まで融資を受けることのできる貸付制度です。貸金業法に基づく総量規制により、年収の3分の1を超える借入れは不可となっていますが、総量規制の例外として認められています。
配偶者貸付について具体的な事例を挙げると、夫の年収が600万円で専業主婦の妻が年収0円の場合、その金額を合算した600万円の3分の1に相当する200万円を上限としてお金を借りることができます。

配偶者貸付の主な特徴

・総量規制の例外として認められている
・配偶者 (夫または妻) の同意書の提出が必要
・金融機関によっては戸籍抄本や住民票など、夫婦であることを証明する公的な書類の提出が求められる

【学生なら】内定者専用ローン

就職が内定した学生を対象としたローンでは、内定者専用ローンがあります。主に全国各地の銀行・信用金庫・ろうきん (労働金庫) が提供している金融商品です。
就業後に収入が得られる見込みがあることから「十分な返済能力がある」と判断されるため、申込みの時点でアルバイトなどの収入がなくても借入れ可能です。
内定者専用ローンの金利に含まれる保証料とは、ローン利用の際に保証会社からの保証を得るために支払う手数料です。一定額の保証料を保証会社に支払っておくことで、万が一、返済が困難に陥った場合に返済を代行してもらえる仕組みです。

内定者専用ローンの主な特徴

・銀行や消費者金融よりも低金利
・申込みの時点でアルバイトなどの収入がなくても借入れ可能
・主な資金使途は家電製品や家具、賃貸住宅の賃料、生活資金や車の購入費用などが中心
・金融機関によっては変動金利・固定金利のいずれかを任意で選択できる
・以前から取引のある金融機関で借入れすることで、金利を差し引きしてもらえる場合もあり

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金融機関 (社名)/ 金融商品名借入限度額金利 (実質年率)
東海ろうきん 就職内定者向けローン「みらいず (未来図)」10万円以上100万円以内  (1万円単位での借入れ)4.7% ※保証料込み ※変動金利
新潟ろうきん 就職内定者向けローン各金融商品と同じ
※要お問い合わせ
各金融商品と同じ ※要お問い合わせ
長野ろうきん 就職内定者向けローン最大300万円2.98% ※固定金利 ※保証料込み 2.48% ※変動金利 ※保証料込み
遠賀信用金庫 (福岡県) 就職内定者専用マイカーローン10万円以上250万円以下
(1万円単位での借入れ)
※就職内定にともなう新生活準備資金の用途で借りる場合は上限30万円
2.98% ※保証料込み ※固定金利
静岡ろうきん 就職内定者応援ローン車関連費用 最高300万円 生活関連費用最高100万円会員2.50% 会員以外3.80% ※固定金利 会員3.70% 会員以外5.00% ※変動金利
武蔵野銀行 むさしのスーパーフリーローン(学生専用)10万円以上30万円以下 (1万円単位での借入れ)2.5%・5.0%・7.0%・9.5%
※固定金利 ※保証料込み
※お取引内容の状況により最大▲1.0%金利差し引き
みなと銀行 〈みなと〉マイカーローン10万円から最大 1,000万円 (1万円単位での借入れ) ※就職内定者・新卒者は最大200万円1.975% ~ 2.975%
※審査によっては3.575% ~ 4.575% ※変動金利 ※保証料込み

【クレカ持ちなら】クレジットカードのキャッシング機能

クレジットカードをすでにお持ちの方は、キャッシング機能を活用してお金を借りることが可能です。キャッシング枠の利用限度額の範囲内であれば、最寄りの銀行ATMやコンビニATMにて何度でも借入れOKです。
ただし、クレジットカードのキャッシング枠は金利が高く、利用限度額が低く設定されているため、長期的な借入れには不向きです。キャッシング枠を利用してお金を借りる際には、少額のお金を借りて短期間で完済することで金利の負担を抑えておくのが理想的です。

クレジットカードのキャッシング機能の主な特徴

・金利が高く、利用限度額が低く設定されているため、長期的な借入れには不向き
・利用限度額の範囲内であれば、最寄りの銀行ATMやコンビニATMにて何度でも借入れOK

【不動産や生命保険があるなら】有担保ローン

貯蓄性の高い生命保険に加入している方や、資産価値の高い不動産を取得している方は、有担保ローンを契約してお金を借りる方法もあります。
現在無職・ニートなど、就労状況に関わらず、資産としての価値を担保に設定することで、金融機関からの信用度が高くなります。そのため、無担保ローンよりも低金利で設定されるケースが多いです。
ただし、有担保ローンを契約していて返済不能となった場合は、不動産などの担保が差し押さえになるリスクがあります。
持ち家などの不動産を担保にしている場合は、その時点での審査価値が評価される関係もあって、手続きに時間を要することもあります。

一方、生命保険を担保とする場合は、主契約・特約の保障や契約内容を確認しておいて下さい。
審査不要で融資を受けられる有担保ローンの具体的な事例は以下の通りです。

金融商品担保となる資産
ゆうちょ銀行の自動貸付制度  (貯金担保自動貸付)ゆうちょ銀行の通称口座に預けた貯金
リバースモーゲージ一戸建て住宅などの持ち家・不動産・土地
生命保険の契約者貸付解約返戻金のある生命保険

従来は公的な貸付制度として、年金受給の方は年金担保貸付制度を利用してお金を借りることも可能でしたが、令和4年3月末で申込み受付終了となりました。

年金担保貸付制度終了のご案内

年金担保貸付制度は、令和4年3月末で申込受付を終了しました。
令和4年3月末の時点で借入額が残っている場合でも、その返済期間及び返済方法は従来と全く同様ですので、繰り上げて返済する必要はありません。
生活に困りごとや不安を抱えている方、家計に関する支援を希望する方は、お住まいの地域の自立相談支援機関等にご相談ください。
必要に応じて、社会福祉協議会が実施する低所得者世帯等を対象とする「生活福祉資金貸付制度」(貸付することができる内容が年金担保貸付と異なります)があります。

参照;厚生労働省公式サイト「年金担保貸付制度終了のご案内」

有担保ローンの主な特徴

・無担保ローンよりも低金利で設定されるケースが多い
・返済不能となった場合は、不動産などの担保が差し押さえになるリスク

リバースモーゲージを活用してお金を借りる

ミドル世代からシニア世代向けのリバースモーゲージを活用して、お金を借りるという選択肢もあります。持ち家のある方は自宅を担保にして生活資金を借りて、契約者が亡くなったタイミングで担保としていた不動産を売ることによって、借入れしていたお金を返済する仕組みです。
リバースモーゲージで借入れ可能な金額の目安は、不動産の担保評価の5割から7割程度と言われていますが、実際の融資額は各金融機関で格差が生じています。
不動産を担保とするお金の貸付に対応可能な金融機関は主に以下の通りです。

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金融機関名金融商品名融資限度額金利 (実質年率)
りそな銀行リバースモーゲージローン「あんしん革命」100万円 ~ 8,000万円2.475% ~ 2.975% ※変動金利
東京スター銀行リバースモーゲージ 「充実人生」300万円以上1億円以内  (10万円単位での借入れ)基準金利 + 調整幅(1.95%〜2.95%)
※変動金利
※基準金利は返済開始後6回目ごとの約定返済日に見直し
三井住友銀行SMBCリバースモーゲージ契約時に融資限度額を設定変動金利
※適用金利は要お問い合わせ
みずほ銀行みずほ リ・バース60100万円以上8,000万円以内
(1万円単位での借入れ) ※担保不動産評価額の60%(長期優良住宅は65%)が借入れの上限
2.475% ※変動金利 3.00% (10年) ※固定金利選択方式 3.50% (20年) ※固定金利選択方式※借入額が担保不動産の評価額の50%(長期優良住宅は55%)を超える場合は0.5%の金利を上乗せ
楽天銀行楽天銀行リバースモーゲージ100万円以上1億円以内  (10万円単位での借入れ)2.95% ※変動金利
JAバンクJAリバースモーゲージローン「頼れる我が家」300万円 ~ 1億円 (10万円単位での借入れ)※変動金利 ※適用金利は要お問い合わせ

【失業前なら】消費者金融系カードローン

まだ完全に無職にはなっていない失業前の状態で、勤務先の会社に在籍している状況であれば、そのタイミングで消費者金融に申込みしておくことで、お金を借りられる見込みがあります。
申込み手続きを行う時点で安定した収入があり、勤務先の会社への在籍確認ができる状態なら、審査がスムーズになります。
銀行系カードローンよりも金利は少し高めに設定されていますが、無利息期間サービスを上手に活用することで利息分の負担を抑えられます。最短即日で融資可能な消費者金融会社も多いため、今すぐにでもお金を借りたい方に向いています。

無職の人がお金を借りることが難しい理由

無職の方が金融機関でお金を借りれない理由として、主に以下の3つの原因が考えられます。

・安定した収入が得られていないため「返済能力に欠ける」とみなされる
・無職で収入がないため総量規制に引っかかる可能性が高い (借入れ額は年収の3分の1まで)
・消費者金融などの貸金業者が行政処分を受けるリスクがある (業務停止など)

安定した収入がないとみなされるから

銀行や消費者金融、クレジットカード会社など正規の金融機関でお金を借りる際には、必ず審査が実施されます。審査でもっとも重視されるのは「安定した収入が継続していること」「返済能力を有すること」です。
無職になると収入源が途絶えてしまうため、返済能力が不安定になります。金融機関では月々の返済期日を守れない人に対してはお金を貸すことはできません。

総量規制に引っかかる可能性が高いから

消費者金融のカードローンやクレジットカード会社などの貸金業者では、貸金業法に基づく総量規制の制度が適用されます。そのため、借入額は年収の3分の1以下の金額に制限されます。
現在無職の方は年収が0円とみなされるため、総量規制の関係で借入れが困難となります。
ただし、例外的なケースとして、銀行系カードローンや有担保型ローンは、貸金業法でなく「銀行法」に基づく金融商品であるため、総量規制の適用対象外となります。
また、一部の消費者金融では配偶者貸付を導入しています。配偶者貸付に対応している金融機関に申込みした場合は、本人が無職・無収入でも配偶者に安定した収入があればお金を借りることができるケースもあります。

貸金業者が行政処分を受けるリスクがあるから

消費者金融などの貸金業者が法令を遵守していない場合は、金融庁より行政処分が科せられるリスクがあります。貸金業法第13条では、返済能力を超える貸付と判断される場合は「契約の締結は不可」となっています。
安定した収入がなく返済能力の低い無職の方に対して、金融機関がお金を貸すことによって貸し倒れリスクが発生して、貸金業者の事業経営に深刻な影響を及ぼすこともあります。
業務停止・登録抹消などの行政処分を回避しなければならないため、貸金業者では無職の方への融資では審査基準が厳しくなります。無職の方がお金を借りるには、1日も早く仕事に就いて収入を安定させることが重要となります。

無職の方が絶対にやってはいけないお金の借り方は?「審査なし」の落とし穴

無職の方がお金を借りる必要がある場合に、どんなにピンチに追い込まれた状態ではあっても、以下の3通りの手段は絶対に回避すべきです。

・虚偽情報の掲載 (就業状態や年収などウソの内容で申込みすること)
・闇金や個人間融資 (電柱や公衆電話の貼り紙に書かれた携帯電話番号での申込みやSNS・インターネットの掲示板で融資申込み)
・クレジットカードの現金化 (ショッピング枠の利用で商品の購入による換金行為)

ここでは、無職の方がお金を借りる時の注意点として、絶対にやってはいけないお金の借り方について詳しく解説します。

虚偽情報の記載

金融機関で融資の申込みを行う際に、虚偽の内容を記載して申請する行為は絶対にNGです。虚偽の内容を記載して申請しても、申込み先の金融機関では信用情報機関への照合や審査の段階でバレてしまいます。そもそもウソの内容を記入して申込みすること自体が重大な不正行為となります。

虚偽情報の記載で具体的な一例

・現在無職であるにも関わらず、以前働いていた会社名を記入する
・年収をごまかす
・他社での借入状況で虚偽の内容を申請する (借入社数や借入総額など)

仮に審査に通過してお金を借りられることになったとしても、後にバレた場合は即刻契約が解除されるだけにとどまらず、法的な措置が取られる可能性もあります。
申込み時のちょっとした虚偽の報告がきっかけで信用情報に傷がつく結果となり、今後の借入れがさらに困難になります。

闇金や個人間融資

金融機関で申込みしても審査に落ちてしまうと、「審査なしの貸金業者で申込みしてお金を借りるしかない」と思い込み、闇金や個人間融資に手を出すケースもあります。
しかし、闇金や個人間融資は正規の貸金業者ではないため、絶対に回避すべきです。
電話の貼り紙や電柱、インターネットの掲示板やSNSでこのようなキーワードを見かけた場合は、闇金や個人間融資である可能性が非常に高いです。

危険なキーワード

・審査なし
・ブラックリストの方でもお金を借りられる
・即日融資OK
・無職の方でも融資します
・他の金融機関で審査に落ちた方でもOK

闇金では違法な高金利を設定していて、返済ができなくなると、電話や自宅訪問による厳しい取り立てを受けるリスクがあります。
インターネットの掲示板やSNSによる個人間融資では匿名性が高く、闇金などの違法な貸金業者が紛れ込んでいることもあります。法外な高金利で返済を迫られるだけではなく、個人情報が悪用されるリスクも潜んでいます。更なる犯罪による被害や、大きなトラブルに巻き込まれてしまう危険性もはらんでいるので要注意です。
面識のない人からの個人間融資は詐欺の疑いが強く、お互いに顔の見えない間柄であるため、訴訟を起こすのも難しく、法的に保護を受けられないケースも多いです。

クレジットカードの現金化

クレジットカードの現金化とは、ショッピング枠を使って商品を購入し、それを売却することで換金する行為です。現金を調達する手段としては一見、適切な方法かと思いがちですが、クレジットカード会社では「利用規約に違反した」と判断されることもあります。
ショッピング枠の利用で現金化を目的としたカード利用が発覚した場合は即利用停止、または一括返済の請求、強制的に退会などの措置が取られることもあります。
クレジットカード会社からの信用を失うことにより、信用情報にも悪影響を及ぼしてしまいます。

無職の場合によくある質問

無職はいくらまで借りることができますか?

申込先、利用先によって違いがあります。

・民間の金融機関に申込みした場合

無職の方が借りることのできる金額は、申込み先の金融機関や借入れの手段によってもそれぞれ違いがあります。無職の方がお金を借りられる場合でも、年収や返済能力との絡み合いで、借入限度額が少なめに設定される傾向にあります。
金融機関への申込みの時に勤務先の会社・勤続年数・年収・居住形態などの個人情報や、現在の借入状況、過去直近のクレジットヒストリー (借入れの利用履歴と信用情報) の情報を基に審査が実施されます。
その結果、申込み先の金融機関によっては、「無職の方は返済能力に欠ける」「信用力がない」とみなされ、融資を断られるケースもあります。

・国の公的融資制度 (総合支援資金) を利用する場合

国の公的融資制度で総合支援資金の申請を行った場合は、生活の再建を目的とした生活支援費としてお金を借りることができます。原則として3ヶ月間、最大で12ヶ月間に渡って、単身世帯の場合は月15万円以内、単身世帯以外の場合は最大で20万円までの借入れが可能となります。

・クレジットカードのキャッシング枠を利用する場合

現在無職の方でお手持ちのクレジットカードのキャッシング枠が使える場合は、利用限度額の範囲内であれば、何度でもお金を借りることができます。
ただし、すでにキャッシング枠を使い切ってしまった場合は、増額申請の手続きをしても無職で返済能力に乏しいため、審査に通る見込みはほとんどありません。

無職で失業期間が長いと、お金を借りることはできない?

申込みをしても審査に落ちやすくなります。

失業期間が長くなることで無収入の状態が長期化するため、金融機関で融資の申込みをしても審査に落ちやすくなります。申込み先の金融機関では収入の安定性と返済能力を重視しているため、失業期間内に無収入の状態が続くことで信用力を落としてしまいます。失業期間中は銀行や消費者金融など、民間の金融機関からの融資は極めて厳しい状況となります。

ただし、失業期間が長期化してもお金の借入れ先がまったくないというわけではありません。国の公的融資制度で総合支援資金の申請手続きをすれば、生活再建の目的でお金を借りられるケースもあります。
また、失業期間中でも一時的にまとまった臨時収入が得られた場合は、その収入について申込み時に申請しておくことで審査に通る可能性があります。

無職で働く意思がないと、お金を借りることはできない?

借入は不可となります。

申込み先の金融機関では返済能力が十分にあるかどうか把握するために、就業の予定や働く意思について確認することがあります。
就業の予定がない場合や働く意思がない人に対しては、「安定した収入が得られる見込みがなく、返済能力が十分でない」と判断されるため、借入は不可となります。

一方、国の公的融資制度では抵所得者や失業して生活が困窮している方を対象とした生活福祉資金貸付制度があります。失業者や離職者の生活費をサポートする臨時特例つなぎ資金貸付を利用することで、10万円までのお金を無利子・保証人なしで借りることが可能です。
一定の要件を満たしていれば申込みが可能ですので、働く意思の有無に関わらず、現状をきちんと説明した上で適切なサポートを受けましょう。

有担保ローンと無担保ローン、無職におすすめなのはどっち?

有担保ローンの方が適しているケースが多いです。

無職の方がお金を借りる場合、その時の状況にもよりますが、有担保ローンの方が適しているケースが多いです。担保があることによって金融機関からの信頼性が高くなり、返済が困難に陥った場合でも、債権の回収がしやすくなります。

無担保ローンと有担保ローンの特徴の違い

無担保ローンとはその名の通り、担保となる物を必要としていないローンです。銀行系カードローンや消費者金融系カードローンは担保なしで契約するタイプなので、無担保ローンに区分されます。
有担保ローンは住宅などの担保となる物件を提供することが融資の条件となっているローンです。ローンを組んでから債務者が返済困難に担った場合に、債権を回収するために担保物件を取る仕組みです。
無担保ローンは担保を入れる必要はありませんが、金利がやや高めに設定されています。

現在貰っている失業給付金や傷病手当金を収入として、お金を借りることはできる?

失業給付金や傷病手当金はあくまでも一時的な収入に過ぎず、「継続的に安定した収入」には該当しないとみなされます。

金融機関では申込者の収入の安定性と返済能力が審査のカギとなります。失業給付金や傷病手当金はあくまでも一時的な収入に過ぎず、「継続的に安定した収入」には該当しないとみなされるのが一般的です。そのため、失業給付金や傷病手当金を年収の一部としては認めてもらえず、融資を受けるのは難しい状況となります。

1つ補足しておくと、傷病手当金はケガをした時や、病気にかかって働くことができなくなった時に受け取ることのできる国の公的な制度として成り立っています。傷病手当金を受給している間は、アルバイトなどの仕事はできないため、自力で収入を増やすことはできません。

生活保護受給者はお金を借りることができる?

難しいです。

結論から言えば、生活保護を受給している無職の方は安定した収入と返済能力がないため、民間の金融機関からお金を借りるのはまず無理です。本来、生活保護とは最低限の生活を金銭的にサポートする国の制度であるため、金融機関でお金を借りて返済を行うほどの余裕はないものと判断されます。
銀行や消費者金融などの民間の金融機関での融資は不可となりますが、低所得者や生活困窮者を対象とした国の公的融資制度を活用することは可能です。その代表格として生活福祉資金貸付制度があります。無職の方も含め、低所得者・高齢者の生活資金を賄い、社会参加の促進や福祉を目的とした公的融資制度です。
生活福祉資金貸付制度の利息は連帯保証人を立てない場合は実質年率1.5%、連帯保証人がいる場合は無利息で、元金のみの返済となります。
生活保護を受けている方がお金を必要としている場合は、管轄内の市区町村役場や社会福祉協議会の窓口で相談して適切なサポートを受けるのが理想的です。

年金受給者はお金を借りることができる?

不可です。

消費者金融など多くの金融機関では、年金収入の金額の大小に関わらず、「年金のみの収入の方は申込み不可」と規定されています。高齢になると年齢による条件を満たすことができないため、カードローンやキャッシングの申込みは難しくなります。

1つ具体的な事例を挙げると、大手消費者金融のプロミスでは、
・年金収入のみの方は利用不可
・申込み時の年齢が満18歳から満74歳までの方
・安定した収入がある方
といった条件が定められています。

年金を受給している方が銀行や消費者金融でお金を借りるには、パートやアルバイトなどの仕事をして安定した収入を継続させることが条件となります。

一定の要件を満たしていれば、総合支援資金貸付や生活福祉資金貸付制度など、国の公的融資制度を利用することが可能です。民間の金融機関と比較すると、利息分の負担が軽く、無担保・保証人不要でお金を借りることもできます。

監修者(ファイナンシャルプランナー)からのアドバイス

この記事では、無職の方が安全にお金を借りる方法についてご紹介しました。
一口に無職と言っても、人それぞれさまざまな事情があります。最近まで働いていて退職して無職になった方もいれば、長期間失業した方、ニート、専業主婦 (主夫) の方、就職が内定した学生、年金受給の高齢の方など、年代や生活の状況も異なります。

結婚している方は配偶者の年収が安定していれば、消費者金融会社の配偶者貸付を利用することも可能です。就職先が内定した学生の方は銀行やろうきんの内定者専用ローンを契約するという選択肢もあります。
近年の傾向として、リバースモーゲージを活用して融資を受ける方法を選択する高齢の方も増えてきました。

しかし、現在無職の方がお金を借りることについて、今後の収入の見通しや返済など、さまざまな不安がつきまとうものです。
お金の借入れ・返済について以下のポイントを挙げておきます。
・お金の借入れ先を探す前に現在の収支の状況を見直しておく
・お金を借りる目的を明確にする
・お金を借りる前にしっかりとした返済計画を立てる
・働き先を探す努力をする
・信頼性の高い金融機関を選択する

お金の借入れ先を探す前に、現在の収入・支出の状況について見直しておくことをおすすめします。1年間の収支表を作成して、1ヶ月ごとの収入・支出の状況を家計簿やパソコンのエクセルに記録を残しておくと、来年以降の収支の状況を予測することができます。
パソコンの操作が得意な方はエクセルで年間収支表を作成するのも良いですが、ダウンロード無料のエクセル用のテンプレートもあります。収入・支出を自動的に計算できるのでこれを活用するのもおすすめです。

お金を借りる前に、「本当にお金を借りる必要があるのか」「いつまでにいくらお金が必要なのか」よく考えてみて下さい。お金を借りる前に返済シミュレーションを行い、無理のない返済計画を立てておくことも重要です。

現在就労していない方、今後とも働く意思のある方は働き先を探す努力をしましょう。
ハローワークに出向いてお仕事探しをすることもできますが、インターネットで検索すると時間や交通費の手間が省けます。

お金の借り先はさまざまな選択肢がありますが、低金利で返済しやすく、信頼性の高い金融機関を選ぶことが重要となります。
今すぐにお金を借りたいからといって、闇金・個人間融資・クレジットカードの現金化に手を出すのは厳禁です。急ぎでお金を借りたい時でも決してあせることなく、適切な手段で融資を受けるように心がけて下さい。

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